広済堂ＨＤ、10-12月期(3Q)経常は86％増益、未定だった今期配当は無配継続

　広済堂ホールディングス <7868> が2月8日大引け後(16:00)に決算を発表。22年3月期第3四半期累計(4-12月)の連結経常利益は前年同期比2.3倍の17.8億円に急拡大し、通期計画の22億円に対する進捗率は81.2％に達し、5年平均の57.2％も上回った。

　会社側が発表した第3四半期累計の実績と据え置いた通期計画に基づいて、当社が試算した1-3月期(4Q)の連結経常利益は前年同期比60.0％減の4.1億円に大きく落ち込む計算になる。

　同時に、従来未定としていた期末一括配当を見送る(前期は無配)とし、無配継続する方針とした。

　直近3ヵ月の実績である10-12月期(3Q)の連結経常利益は前年同期比85.7％増の11.1億円に拡大し、売上営業利益率は前年同期の7.8％→13.2％に急改善した。

株探ニュース

会社側からの【修正の理由】
　　当社は事業環境の変化に耐えうる健全な財務体質を維持するとともに、事業拡大のための内部留保を高めながら、株主の皆様への安定的な配当を行うことを基本方針としております。　当社は、当社グループの中長期な企業価値の向上ひいては株主共同の利益の向上のため、前期までに不採算事業の整理、市場ニーズに合致した工場再編や人員合理化等を実施してきました。今期以降は、株主様をはじめとするステークホルダーの利益を高めるため、財務基盤の安定化向上を重視しつつ、新たな投資計画に基づく当社事業の収益性の再構築が最優先課題であると判断しました。その結果、期末配当金につきましては未定としておりましたが、誠に遺憾ながら無配とさせていただきます。　なお、2021年12月10日付で公表した「第三者割当による新株式の発行、及び自己株式の処分、及び新株予約権（行使価額固定型）の発行並びに主要株主である筆頭株主の異動に関するお知らせ」のとおり資金調達を行っております。当該資金調達により急激な市場の需要変化に応えられるサービスへの転換や事業領域の拡張を推進していくための成長戦略として、各事業への投資と有利子負債の圧縮に資金を投じていく計画であり、株主の皆様には深くお詫び申し上げますとともに、早期に復配できるよう努めてまいりますので、引き続き御支援を賜りますようお願い申し上げます。