ウイルコＨＤ、今期経常を一転赤字に下方修正

　ウイルコホールディングス <7831> [東証２] が6月11日大引け後(16:00)に決算を発表。18年10月期第2四半期累計(17年11月-18年4月)の連結経常損益は1億5800万円の赤字(前年同期は1億0300万円の黒字)に転落した。
　併せて、通期の同損益を従来予想の3億3000万円の黒字→2億3000万円の赤字(前期は3600万円の赤字)に下方修正し、一転して赤字見通しとなった。

　会社側が発表した上期実績と通期計画に基づいて、当社が試算した5-10月期(下期)の連結経常損益は7200万円の赤字(前年同期は1億3900万円の赤字)に赤字幅が縮小する計算になる。

　直近3ヵ月の実績である2-4月期(2Q)の連結経常損益は4600万円の黒字(前年同期は900万円の赤字)に浮上し、売上営業利益率は前年同期の0.6％→1.3％に改善した。

株探ニュース

会社側からの【修正の理由】
　当社グループの通期業績予想における売上高は、情報・印刷事業においては、新規分野であるデジタル印刷は伸びてはいるものの、チラシ等の紙媒体の減少、無料情報誌の部数減の影響を大きく受けております。また、メディア事業においても、求人広告の売上は維持されているものの、一般の広告出稿が減少しております。下期は特定顧客からの集中的発注もあることから、営業利益は±ゼロ程度と見込まれますが、通年ベースの営業利益は前回予想よりも410百万円減と大きく下回る見込みです。加えて、採算の改善が見込めない海外子会社２社の清算に伴う一時的損失、為替予約の評価損等により、経常利益および親会社株主に帰属する当期純利益もそれぞれ前回発表予想よりも減少する見込みです。（注）上記の予想につきましては、現時点において入手可能な情報に基づいて作成したものであり、実際の業績は今後のさまざまな要因により予想と異なる結果となる可能性があります。