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アートネイチャーのニュース
*16:31JST アートネイチャ Research Memo(1):新中期経営計画「アートネイチャーAdvanceプラン」を策定
■要約
1. トータル・ヘアコンサルタント企業として一人ひとりにライフスタイルを提案
アートネイチャー<7823>は毛髪業界をリードする総合毛髪企業の大手で、「ふやしたいのは、笑顔です。」をモットーに、トータル・ヘアコンサルタント企業として、より美しく輝きのあるライフスタイルを顧客に提案している。男女それぞれに向けたハイエンドなオーダーメイドウィッグの製造・販売が主力事業だが、毛髪に関する幅広い商品・サービスを取り扱っており、多様化・高度化する顧客ニーズに対し一人ひとりの個性に合わせた最適なソリューションを提供している。高品質なウィッグはフィリピンの自社工場で1つずつハンドメイドされ、くつろぎにこだわる全国278の店舗(2023年3月末時点)では、専門的な技術を持つ理・美容師資格保有者が購入からアフターサービス、日常のアドバイスまでを徹底的にサポートしている。
2. ビジネスモデルの要は「反響営業」「リピート営業」、強みは商品開発力、技術力、接客力
同社の商品・サービスには、オーダーメイドウィッグのほか、オリジナルのスタイルに仕上げるハイエンドな既製品ウィッグ、気軽に使えるスタンダードな既製品ウィッグ、自然な仕上がりと高い自由度が特長の増毛商品、発毛有効成分を配合した発毛剤などがある。こうした商品・サービスをテレビやインターネットなどの広告媒体で訴求し、電話やメールなどでコンタクトしてきた人を新規顧客として取り込む「反響営業」、そしてアフターサービスなどを通じて新規顧客と信頼関係を築いて定着に導く「リピート営業」が、同社ビジネスモデルの要となっている。こうしたビジネスモデルは、顧客ニーズを先取りする商品開発力、顧客を満足させる技術力、顧客の信頼を得る接客力といった同社の強みを背景に、より高い効果を発揮している。
3. 「アートネイチャーAdvanceプラン」で2026年3月期に売上高523億円を目指す
同社は2024年3月期を初年度とする中期経営計画「アートネイチャーAdvanceプラン」を策定、2026年3月期に売上高523億円、経常利益率10.0%、ROE10.3%の達成を目指している。主要テーマを価値創造、サステナビリティ推進、市場との対話の3つにフォーカスし、価値創造では、国内毛髪市場におけるマーケットリーダーとしてのポジションの確立と新領域での事業開発を推進する。すでに毛髪市場でトップシェアと見られるが、さらにシェアを40%へと拡大するとともに、現在2位と推測される女性向けでもトップシェアを狙う。なお、フィリピン一国集中のリスク分散を目的にバングラデシュ新工場設立や、株主還元強化に向けた新たな配当方針の決定など、サステナビリティ推進や市場との対話においてはすでに大きな進捗があった。
4. 2024年3月期は過去2番目に高い売上高予想も減収減益の見込み
2024年3月期第2四半期の業績は、売上高が21,270百万円(前年同期比0.1%減)、営業利益が1,914百万円(同19.3%減)となった。新規顧客の導入にやや苦戦したため売上高は若干の未達となったが、堅調なリピートやコスト抑制によって、営業利益はおおむね計画通りに着地したようだ。同社は2024年1月30日に2024年3月期の業績見通しについて修正を発表した。売上高42,697百万円(前期比1.2%減)、営業利益2,198百万円(同38.5%減)を見込んでいる。修正の理由としては、売上高についてはメンズ、レディースともに新規売上が低迷したこと、利益面では売上高の減少に加え、物価高等に伴う各種費用の増加を回収しきれず、減収減益を見込む。
■Key Points
・トータル・ヘアコンサルタントとして一人ひとりにライフスタイルを提案する総合毛髪企業
・「アートネイチャーAdvanceプラン」で2026年3月期にシェア40%、売上高523億円を目指す
・2024年3月期は過去2番目に高い売上高を見込むも減収減益の予想となる
(執筆:フィスコ客員アナリスト 宮田仁光)
<SO>
1. トータル・ヘアコンサルタント企業として一人ひとりにライフスタイルを提案
アートネイチャー<7823>は毛髪業界をリードする総合毛髪企業の大手で、「ふやしたいのは、笑顔です。」をモットーに、トータル・ヘアコンサルタント企業として、より美しく輝きのあるライフスタイルを顧客に提案している。男女それぞれに向けたハイエンドなオーダーメイドウィッグの製造・販売が主力事業だが、毛髪に関する幅広い商品・サービスを取り扱っており、多様化・高度化する顧客ニーズに対し一人ひとりの個性に合わせた最適なソリューションを提供している。高品質なウィッグはフィリピンの自社工場で1つずつハンドメイドされ、くつろぎにこだわる全国278の店舗(2023年3月末時点)では、専門的な技術を持つ理・美容師資格保有者が購入からアフターサービス、日常のアドバイスまでを徹底的にサポートしている。
2. ビジネスモデルの要は「反響営業」「リピート営業」、強みは商品開発力、技術力、接客力
同社の商品・サービスには、オーダーメイドウィッグのほか、オリジナルのスタイルに仕上げるハイエンドな既製品ウィッグ、気軽に使えるスタンダードな既製品ウィッグ、自然な仕上がりと高い自由度が特長の増毛商品、発毛有効成分を配合した発毛剤などがある。こうした商品・サービスをテレビやインターネットなどの広告媒体で訴求し、電話やメールなどでコンタクトしてきた人を新規顧客として取り込む「反響営業」、そしてアフターサービスなどを通じて新規顧客と信頼関係を築いて定着に導く「リピート営業」が、同社ビジネスモデルの要となっている。こうしたビジネスモデルは、顧客ニーズを先取りする商品開発力、顧客を満足させる技術力、顧客の信頼を得る接客力といった同社の強みを背景に、より高い効果を発揮している。
3. 「アートネイチャーAdvanceプラン」で2026年3月期に売上高523億円を目指す
同社は2024年3月期を初年度とする中期経営計画「アートネイチャーAdvanceプラン」を策定、2026年3月期に売上高523億円、経常利益率10.0%、ROE10.3%の達成を目指している。主要テーマを価値創造、サステナビリティ推進、市場との対話の3つにフォーカスし、価値創造では、国内毛髪市場におけるマーケットリーダーとしてのポジションの確立と新領域での事業開発を推進する。すでに毛髪市場でトップシェアと見られるが、さらにシェアを40%へと拡大するとともに、現在2位と推測される女性向けでもトップシェアを狙う。なお、フィリピン一国集中のリスク分散を目的にバングラデシュ新工場設立や、株主還元強化に向けた新たな配当方針の決定など、サステナビリティ推進や市場との対話においてはすでに大きな進捗があった。
4. 2024年3月期は過去2番目に高い売上高予想も減収減益の見込み
2024年3月期第2四半期の業績は、売上高が21,270百万円(前年同期比0.1%減)、営業利益が1,914百万円(同19.3%減)となった。新規顧客の導入にやや苦戦したため売上高は若干の未達となったが、堅調なリピートやコスト抑制によって、営業利益はおおむね計画通りに着地したようだ。同社は2024年1月30日に2024年3月期の業績見通しについて修正を発表した。売上高42,697百万円(前期比1.2%減)、営業利益2,198百万円(同38.5%減)を見込んでいる。修正の理由としては、売上高についてはメンズ、レディースともに新規売上が低迷したこと、利益面では売上高の減少に加え、物価高等に伴う各種費用の増加を回収しきれず、減収減益を見込む。
■Key Points
・トータル・ヘアコンサルタントとして一人ひとりにライフスタイルを提案する総合毛髪企業
・「アートネイチャーAdvanceプラン」で2026年3月期にシェア40%、売上高523億円を目指す
・2024年3月期は過去2番目に高い売上高を見込むも減収減益の予想となる
(執筆:フィスコ客員アナリスト 宮田仁光)
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