東京精密が続落、第１四半期営業利益８９％増もサプライズ感なし

　東京精密<7729.T>は続落している。３日の取引終了後に発表した第１四半期（４～６月）の連結決算は、売上高２８９億３７００万円（前年同期比３７．３％増）、営業利益５９億９５００万円（同８８．７％増）、純利益４３億５２００万円（同７６．２％増）と大幅増益となったが、サプライズ感に乏しく売りが優勢となっている。

　半導体製造装置の受注が半導体産業育成に力を入れる中国からの需要が高水準を維持したほか、計測機器も自動車業界向けの需要が回復に向かっていることが寄与した。なお、２２年３月期通期業績予想は、売上高１１８０億円（前期比２１．５％増）、営業利益２２０億円（同４１．４％増）、純利益１５２億円（同２４．８％増）の従来見通しを据え置いている。

　同時に、上限を６０万株（発行済み株数の１．５％）、または２５億円とする自社株買いを実施すると発表した。取得期間は８月４日から９月３０日までで、株主還元の充実および資本効率の向上を図るためとしている。

出所：MINKABU PRESS