黒田精、前期経常を一転6％増益に上方修正、配当も9円増額

　黒田精工 <7726> [東証Ｓ] が5月11日大引け後(15:00)に業績・配当修正を発表。23年3月期の連結経常利益を従来予想の12.5億円→15.3億円(前の期は14.3億円)に22.4％上方修正し、一転して6.5％増益見通しとなった。

　会社側が発表した上方修正後の通期計画に基づいて、当社が試算した10-3月期(下期)の連結経常利益も従来予想の2.2億円→5億円(前年同期は10.4億円)に2.3倍増額し、減益率が78.5％減→51.5％減に縮小する計算になる。

　業績好調に伴い、期末一括配当を従来計画の31円→40円(前の期は25円)に増額修正した。

株探ニュース

会社側からの【修正の理由】
　2023年3月期通期連結業績につきましては、駆動システム、金型システムの売上が好調に推移し当初の計画を上回る結果となりました。利益面については、ドイツ子会社の工場移転に係る減収の影響および一時費用が当初見込み額より大幅に増加したことにより営業利益は当初の計画を下回る状況となりましたが、為替差益、ロイヤリティ等の営業外収入により経常利益、親会社株式に帰属する当期純利益は当初の計画を上回る状況となりました。

　当社の配当政策は、企業体質強化のための内部留保の充実を勘案しつつ、業績に裏付けられた安定的な配当を継続して行うことを基本方針としております。現行中期経営計画期間中は配当性向25～35％の範囲内で、収益状況、経営環境を勘案し、都度適切な配当額を決定したいと考えております。期末配当予想につきましては、上記の業績予想修正を受け、１株あたり40円へと変更いたしました。※上記の予想は、当社が現時点で入手している情報及び合理的であると判断する一定の前提に基づいており、実際の業績等は様々な要因により大きく異なる可能性があります。