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アイナボホールディングスのニュース
■要約
アイナボホールディングス<7539>は、傘下に連結子会社5社、非連結子会社2社を抱える純粋持株会社である。主要事業は、タイルやサイディング等の外壁工事、システムキッチンや各種水周り機器等の住設工事及び建材販売、住設機器販売であり、施工と建材・住設機器の卸売を両方行うユニークな企業である。これらの業務を主に中小ゼネコンや工務店向けに行っているが、大手ゼネコンからの工事受注もある。徹底した資金回収管理、工事進捗管理を実行しており、その結果、手元のネットキャッシュ(現金及び預金-借入金)は11,268百万円(2020年9月期)と豊富でありバランスシートは強固である。
1. 2020年9月期業績(実績):売上高は前期比6.1%減、営業利益は同17.0%減
2020年9月期の連結業績は、売上高65,338百万円(前期比6.1%減)、営業利益1,796百万円(同17.0%減)、経常利益2,056百万円(同14.3%減)、親会社株主に帰属する当期純利益1,348百万円(同7.3%減)となった。セグメント別では、新型コロナウィルス感染症拡大(以下、コロナ禍)の影響等で戸建住宅事業は減収・減益となったが、大型物件事業は高採算物件の完工もあり減収・増益となった。売上総利益率は14.2%(前期14.1%)と前期比0.1ポイントとわずかに改善し、販管費も前期比2.2%減となったが売上減による売上総利益の減少が大きく、営業利益は減益となった。
2. 2021年9月期業績見通し:6.4%増収、16.9%営業増益を目指す
2021年9月期は売上高で69,500百万円(前期比6.4%増)、営業利益で2,100百万円(同16.9%増)、経常利益で2,300百万円(同11.8%増)、親会社株主に帰属する当期純利益で1,520百万円(同12.7%増)と予想されている。住宅市場の先行きは依然不透明であるが、コロナ禍の影響による最悪期から回復しつつあり増益を見込んでいる。前期比の伸び率は高いが、営業利益の水準は2019年9月期並みであり、決して楽ではないが不可能な予想ではない。
3. 新中期経営計画を発表:2022年9月期に売上高900億円、営業利益率2.5%が目標
前回の中期経営計画の目標は2019年9月期に売上高700億円、営業利益19億円、営業利益率2.7%とするものであったが、この目標はほぼ達成された。新たに発表された中期経営計画(2022年9月期最終年度)では、売上高900億円(M&A含む)、営業利益率2.5%(22.5億円)を目標としている。営業利益率はかなり控え目な印象と思われ、営業利益は達成される可能性はあるが、売上高の目標達成は容易ではないだろう。今後の環境を見ながら計画数値が変更される可能性はある。株主還元については配当性向30%を目途としており、2021年9月期は年間36円配当(配当性向27.4%)を予定しているが、業績次第では増配の可能性も残る。
■Key Points
・主力事業は外壁工事、住設工事及び建材販売。管理体制の徹底で財務基盤は強固
・進行中の2021年9月期は先行き不透明だが営業利益は前期比16.9%増予想
・新中期経営計画の目標値は2022年9月期に売上高900億円、営業利益率2.5%だが見直しも
(執筆:フィスコ客員アナリスト 寺島 昇)
<EY>
アイナボホールディングス<7539>は、傘下に連結子会社5社、非連結子会社2社を抱える純粋持株会社である。主要事業は、タイルやサイディング等の外壁工事、システムキッチンや各種水周り機器等の住設工事及び建材販売、住設機器販売であり、施工と建材・住設機器の卸売を両方行うユニークな企業である。これらの業務を主に中小ゼネコンや工務店向けに行っているが、大手ゼネコンからの工事受注もある。徹底した資金回収管理、工事進捗管理を実行しており、その結果、手元のネットキャッシュ(現金及び預金-借入金)は11,268百万円(2020年9月期)と豊富でありバランスシートは強固である。
1. 2020年9月期業績(実績):売上高は前期比6.1%減、営業利益は同17.0%減
2020年9月期の連結業績は、売上高65,338百万円(前期比6.1%減)、営業利益1,796百万円(同17.0%減)、経常利益2,056百万円(同14.3%減)、親会社株主に帰属する当期純利益1,348百万円(同7.3%減)となった。セグメント別では、新型コロナウィルス感染症拡大(以下、コロナ禍)の影響等で戸建住宅事業は減収・減益となったが、大型物件事業は高採算物件の完工もあり減収・増益となった。売上総利益率は14.2%(前期14.1%)と前期比0.1ポイントとわずかに改善し、販管費も前期比2.2%減となったが売上減による売上総利益の減少が大きく、営業利益は減益となった。
2. 2021年9月期業績見通し:6.4%増収、16.9%営業増益を目指す
2021年9月期は売上高で69,500百万円(前期比6.4%増)、営業利益で2,100百万円(同16.9%増)、経常利益で2,300百万円(同11.8%増)、親会社株主に帰属する当期純利益で1,520百万円(同12.7%増)と予想されている。住宅市場の先行きは依然不透明であるが、コロナ禍の影響による最悪期から回復しつつあり増益を見込んでいる。前期比の伸び率は高いが、営業利益の水準は2019年9月期並みであり、決して楽ではないが不可能な予想ではない。
3. 新中期経営計画を発表:2022年9月期に売上高900億円、営業利益率2.5%が目標
前回の中期経営計画の目標は2019年9月期に売上高700億円、営業利益19億円、営業利益率2.7%とするものであったが、この目標はほぼ達成された。新たに発表された中期経営計画(2022年9月期最終年度)では、売上高900億円(M&A含む)、営業利益率2.5%(22.5億円)を目標としている。営業利益率はかなり控え目な印象と思われ、営業利益は達成される可能性はあるが、売上高の目標達成は容易ではないだろう。今後の環境を見ながら計画数値が変更される可能性はある。株主還元については配当性向30%を目途としており、2021年9月期は年間36円配当(配当性向27.4%)を予定しているが、業績次第では増配の可能性も残る。
■Key Points
・主力事業は外壁工事、住設工事及び建材販売。管理体制の徹底で財務基盤は強固
・進行中の2021年9月期は先行き不透明だが営業利益は前期比16.9%増予想
・新中期経営計画の目標値は2022年9月期に売上高900億円、営業利益率2.5%だが見直しも
(執筆:フィスコ客員アナリスト 寺島 昇)
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