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ムサシのニュース
■業績動向
1. 2020年3月期の業績概要
ムサシ<7521>の2020年3月期の業績は、売上高37,589百万円(前期比1.2%増)、営業利益1,025百万円(同234.2%増)、経常利益1,228百万円(同217.2%増)、親会社株主に帰属する当期純利益865百万円(同371.6%増)となった。期中に参議院選挙と統一地方選挙の2つの大型選挙があったことなどから、自社開発商品で高採算の選挙システム機材の売上高が前期比51.5%増の5,131百万円(単独ベース)と過去最高額を記録し増益をけん引した。また、注力しているメディアコンバート事業(情報・産業システム機材の内数)の売上高は同4.3%増となった。一方、印刷システム機材や紙・紙加工品の販売は需要期である第4四半期においてコロナの影響を強く受け伸び悩んだ。
2. 2020年3月期のセグメント別状況
セグメント別の業績は以下のとおりであった。
(1) 情報・印刷・産業システム機材セグメント
セグメント売上高は20,801百万円(前期比3.3%減)、セグメント営業損失は168百万円(前期216百万円の損失)となった。メディアコンバート事業や業務用ろ過フィルターの販売は堅調であったが、印刷機材販売がコロナの影響により低調に推移し、減収・営業損失となった。
a) 情報・産業システム機材
スキャナー等の電子化機器や業務用ろ過フィルターの販売は堅調に推移した。注力している業務用ろ過フィルターの売上高(単体ベース)は617百万円(前期比16.2%増)であった。また工業用検査機材の販売も概ね好調だった。文書のデジタル化事業(メディアコンバート)についても、官公庁、民間企業からの受注ともに堅調で、受注高(連結ベース)は、3,469百万円(同4.3%増)と前期実績を上回った。
b) 印刷システム機材
期中においては印刷材料や機器の販売ともにおおむね堅調に推移していたが、年度末の需要期にコロナの影響(イベント自粛等)が発生し、印刷物需要が大きく減少した。この結果、印刷材料やCTP・PODなど主力の印刷機器、レーザー加工機の販売ともに前期を下回った。印刷システム機材の売上高(単体ベース)は、10,846百万円(前期比8.6%減)となった。
(2) 金融汎用・選挙システム機材セグメント
金融汎用システム機材の販売は低調に推移したが、選挙システム機材が好調だったことからセグメント売上高は、6,791百万円(前期比23.3%増)、セグメント営業利益は1,101百万円(同182.2%増)となった。
a) 選挙システム機材
参議院選挙や統一地方選挙などの大型選挙や、全国の地方選向けに投票用紙交付機の新製品や投票用紙読取分類機や計数機などの機器販売が好調に推移した。加えて投開票管理システムの販売も伸長したことから、売上高(単体ベース)は5,131百万円(前期比51.5%増)となり、過去最高を記録した。
b) 金融汎用システム機材
セキュリティ機器の販売は増加したが、主力の金融機関向け貨幣処理機器の販売が設備投資抑制の影響により低迷した。この結果、金融汎用システム機材の売上高(単体ベース)は1,511百万円(前期比25.8%減)となった。
(3) 紙・紙加工品セグメント
医薬品向け高機能紙器用板紙の販売は増加したものの、情報用紙の販売は需要減少の影響を受けて減少した。また、子会社エム・ビー・エス(株)における感圧紙等の販売も低調であった。この結果、セグメント売上高は9,732百万円(前期比1.5%減)、セグメント営業損失は55百万円(前期は24百万円の損失)となった。
(4) 不動産賃貸・リース事業等セグメント
おおむね順調に推移し、セグメント売上高は264百万円(前期比9.1%増)、セグメント営業利益は144百万円(同6.5%減)となった。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 寺島 昇)
<NB>
1. 2020年3月期の業績概要
ムサシ<7521>の2020年3月期の業績は、売上高37,589百万円(前期比1.2%増)、営業利益1,025百万円(同234.2%増)、経常利益1,228百万円(同217.2%増)、親会社株主に帰属する当期純利益865百万円(同371.6%増)となった。期中に参議院選挙と統一地方選挙の2つの大型選挙があったことなどから、自社開発商品で高採算の選挙システム機材の売上高が前期比51.5%増の5,131百万円(単独ベース)と過去最高額を記録し増益をけん引した。また、注力しているメディアコンバート事業(情報・産業システム機材の内数)の売上高は同4.3%増となった。一方、印刷システム機材や紙・紙加工品の販売は需要期である第4四半期においてコロナの影響を強く受け伸び悩んだ。
2. 2020年3月期のセグメント別状況
セグメント別の業績は以下のとおりであった。
(1) 情報・印刷・産業システム機材セグメント
セグメント売上高は20,801百万円(前期比3.3%減)、セグメント営業損失は168百万円(前期216百万円の損失)となった。メディアコンバート事業や業務用ろ過フィルターの販売は堅調であったが、印刷機材販売がコロナの影響により低調に推移し、減収・営業損失となった。
a) 情報・産業システム機材
スキャナー等の電子化機器や業務用ろ過フィルターの販売は堅調に推移した。注力している業務用ろ過フィルターの売上高(単体ベース)は617百万円(前期比16.2%増)であった。また工業用検査機材の販売も概ね好調だった。文書のデジタル化事業(メディアコンバート)についても、官公庁、民間企業からの受注ともに堅調で、受注高(連結ベース)は、3,469百万円(同4.3%増)と前期実績を上回った。
b) 印刷システム機材
期中においては印刷材料や機器の販売ともにおおむね堅調に推移していたが、年度末の需要期にコロナの影響(イベント自粛等)が発生し、印刷物需要が大きく減少した。この結果、印刷材料やCTP・PODなど主力の印刷機器、レーザー加工機の販売ともに前期を下回った。印刷システム機材の売上高(単体ベース)は、10,846百万円(前期比8.6%減)となった。
(2) 金融汎用・選挙システム機材セグメント
金融汎用システム機材の販売は低調に推移したが、選挙システム機材が好調だったことからセグメント売上高は、6,791百万円(前期比23.3%増)、セグメント営業利益は1,101百万円(同182.2%増)となった。
a) 選挙システム機材
参議院選挙や統一地方選挙などの大型選挙や、全国の地方選向けに投票用紙交付機の新製品や投票用紙読取分類機や計数機などの機器販売が好調に推移した。加えて投開票管理システムの販売も伸長したことから、売上高(単体ベース)は5,131百万円(前期比51.5%増)となり、過去最高を記録した。
b) 金融汎用システム機材
セキュリティ機器の販売は増加したが、主力の金融機関向け貨幣処理機器の販売が設備投資抑制の影響により低迷した。この結果、金融汎用システム機材の売上高(単体ベース)は1,511百万円(前期比25.8%減)となった。
(3) 紙・紙加工品セグメント
医薬品向け高機能紙器用板紙の販売は増加したものの、情報用紙の販売は需要減少の影響を受けて減少した。また、子会社エム・ビー・エス(株)における感圧紙等の販売も低調であった。この結果、セグメント売上高は9,732百万円(前期比1.5%減)、セグメント営業損失は55百万円(前期は24百万円の損失)となった。
(4) 不動産賃貸・リース事業等セグメント
おおむね順調に推移し、セグメント売上高は264百万円(前期比9.1%増)、セグメント営業利益は144百万円(同6.5%減)となった。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 寺島 昇)
<NB>
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