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ムサシのニュース
■中期成長戦略と進捗状況
3. ミクロフィルター事業の進捗状況
ミクロフィルター事業は富士フイルムが開発・製造するろ過フィルターの販売代理店事業だ。ムサシ<7521>は国内市場の総販売代理店の地位にある。ろ過フィルターは食品・飲料、エレクトロニクス(半導体、電子部品等)、医療などの各分野で幅広く利用されており、ろ過フィルターの国内市場規模は約4,800億円とみられている。
富士フィルムのミクロフィルターはこの市場では後発組であるが、独自の非対称膜構造による優れたろ過機能やロングライフ(長寿命)をセールスポイントに着実に販売を伸ばしている。この事業は2018年1月にスタートしたが、2019年3月期の売上高は531百万円だった。2020年3月期は第2四半期実績が317百万円で通期では660百万円を計画している。すでに現状でもしっかりと利益を出せている模様であるが、同社としては早期に区切りとなる売上高10億円を突破し、存在感のある事業へと育て上げたい考えだ。前述のようにろ過フィルターの国内市場は約4,800億円であるが、同社の製品にとってのターゲット市場は約500億円とみられる。そこでシェア10%を獲得することが当面の中期的目標になると弊社ではみている。
販売代理店業務に加え、写真撮影の受託業務へと領域を拡大。規制緩和による事業の本格展開に向けた準備が着々と進展
4. 画像診断サービス『ひびみっけ』事業の進捗状況
インフラ画像診断サービス『ひびみっけ』は、富士フイルムが医療用画像診断システムの技術を活かして橋梁やトンネルなどの社会インフラの点検をサポートするサービスだ。同社はこれについても販売代理店として地方自治体や検査会社等への営業活動を行っている。主要な営業先のひとつが地方自治体となるため、選挙関連ビジネスを通じて全国の地方自治体にパイプを有する同社は、営業部隊の主力として大きな期待がかけられている。
『ひびみっけ』の実体的な収益貢献はこれからだ。インフラ点検業務は現状では近接目視が基本になっているためだ。すでに国(国土交通省)は点検業務での画像利用のための準備を進めており、近い将来には『ひびみっけ』を活用できる環境が整ってくるとみられる。
2020年3月期第2四半期の進捗としては、同社の業務範囲が拡大したことが挙げられる。これまで同社は販売代理店としての機能だけが契約内容だったが、今般、インフラ撮影業務の受託も業務内容に取り込んだ。収入の道筋を2本に増やしたことで、画像診断サービス市場が本格的に立ち上がった際の収益貢献の規模も、従来想定以上に大きくなると期待される。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 浅川裕之)
<SF>
3. ミクロフィルター事業の進捗状況
ミクロフィルター事業は富士フイルムが開発・製造するろ過フィルターの販売代理店事業だ。ムサシ<7521>は国内市場の総販売代理店の地位にある。ろ過フィルターは食品・飲料、エレクトロニクス(半導体、電子部品等)、医療などの各分野で幅広く利用されており、ろ過フィルターの国内市場規模は約4,800億円とみられている。
富士フィルムのミクロフィルターはこの市場では後発組であるが、独自の非対称膜構造による優れたろ過機能やロングライフ(長寿命)をセールスポイントに着実に販売を伸ばしている。この事業は2018年1月にスタートしたが、2019年3月期の売上高は531百万円だった。2020年3月期は第2四半期実績が317百万円で通期では660百万円を計画している。すでに現状でもしっかりと利益を出せている模様であるが、同社としては早期に区切りとなる売上高10億円を突破し、存在感のある事業へと育て上げたい考えだ。前述のようにろ過フィルターの国内市場は約4,800億円であるが、同社の製品にとってのターゲット市場は約500億円とみられる。そこでシェア10%を獲得することが当面の中期的目標になると弊社ではみている。
販売代理店業務に加え、写真撮影の受託業務へと領域を拡大。規制緩和による事業の本格展開に向けた準備が着々と進展
4. 画像診断サービス『ひびみっけ』事業の進捗状況
インフラ画像診断サービス『ひびみっけ』は、富士フイルムが医療用画像診断システムの技術を活かして橋梁やトンネルなどの社会インフラの点検をサポートするサービスだ。同社はこれについても販売代理店として地方自治体や検査会社等への営業活動を行っている。主要な営業先のひとつが地方自治体となるため、選挙関連ビジネスを通じて全国の地方自治体にパイプを有する同社は、営業部隊の主力として大きな期待がかけられている。
『ひびみっけ』の実体的な収益貢献はこれからだ。インフラ点検業務は現状では近接目視が基本になっているためだ。すでに国(国土交通省)は点検業務での画像利用のための準備を進めており、近い将来には『ひびみっけ』を活用できる環境が整ってくるとみられる。
2020年3月期第2四半期の進捗としては、同社の業務範囲が拡大したことが挙げられる。これまで同社は販売代理店としての機能だけが契約内容だったが、今般、インフラ撮影業務の受託も業務内容に取り込んだ。収入の道筋を2本に増やしたことで、画像診断サービス市場が本格的に立ち上がった際の収益貢献の規模も、従来想定以上に大きくなると期待される。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 浅川裕之)
<SF>
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