ネットワン、今期経常を一転22％減益に下方修正、配当も12円減額

　ネットワンシステムズ <7518> [東証Ｐ] が10月26日大引け後(15:00)に業績・配当修正を発表。24年3月期の連結経常利益を従来予想の244億円→161億円(前期は206億円)に34.0％下方修正し、一転して22.1％減益見通しとなった。
　同時に、4-9月期(上期)の連結経常利益も従来予想の84億円→62億円(前年同期は86.8億円)に26.2％下方修正し、減益率が3.3％減→28.6％減に拡大する見通しとなった。

　業績悪化に伴い、今期の上期配当を従来計画の43円→37円に減額し、下期配当も従来計画の43円→37円に減額修正した。年間配当は従来計画の86円→74円(前期は74円)に減額修正した。

株探ニュース

会社側からの【修正の理由】
　・2024年３月期第２四半期連結業績予想　受注高は、通信事業者市場・パブリック市場・パートナー事業が低調に推移したことから、計画値（1,060億円）を下回る919億円となる見込みです。売上高は前回発表予想と同等水準の見込みです。営業利益につきましては、売上総利益に係る収益性改善の取り組みが遅れたことから計画値を下回る見込みです。また、販売費及び一般管理費は、新規開設オフィス関連費用等によって計画値を超過する見込みです。これらの結果、各利益が前回発表予想値を下回る見込みです。・2024年３月期通期連結業績予想　受注高は、下半期は計画値と同等水準で進捗すると見込むものの、上半期の未達分を補うには至らず、計画値（2,250億円）を下回る2,100億円となる見込みです。売上高は、上半期の受注高が未達となった影響及び下半期の受注高が第４四半期に偏重する影響で、前回発表予想値を下回る見込みです。営業利益につきましては、売上総利益に係る提供価格全般の更なる適正化を進めるものの、計画値を下回る見込みです。また、販売費及び一般管理費につきましては、削減を進めることで計画値を下回る見込みです。これらの結果、各利益が前回発表予想値を下回る見込みです。（注）上記の業績予想は、本資料の発表日現在において入手可能な情報に基づき作成したものです。実際の業績は、今後様々な要因により予想数値と異なる可能性があります。

　　当社は、企業価値の向上による株主利益の増大を目指すとともに、経営基盤の拡充と成長力の源泉である株主資本の充実を図り、長期にわたり安定的かつ業績を適切に反映した利益還元を行っていくことを資本政策の基本方針としています。　この基本方針のもと、連結配当性向40％を目安としており、併せて2023年５月９日に発表したキャピタルアロケーションポリシーに基づき当期の配当予想を公表いたしましたが、今回の業績予想の修正に伴い、中間配当を１株当たり37円、期末配当を１株当たり37円、年間配当を１株当たり74円に修正いたします。