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Bエンジニア Research Memo(1):2022年8月期は売上高・各利益ともに創業来最高数値を達成

配信元:フィスコ
投稿:2023/01/05 15:01
■要約

Branding Engineer<7352>はITエンジニアに特化した事業を手掛けている。主力はMidworks事業で、主にフリーランスや自社社員のエンジニアと企業をマッチングさせ、準委任契約に基づいて顧客にITエンジニアを常駐させるサービスを提供している。

1. 業績動向
2022年8月期の連結業績は、売上高が6,870百万円(前期比60.4%増)、営業利益が195百万円(同52.9%増)、経常利益が200百万円(同51.8%増)、親会社株主に帰属する当期純利益が134百万円(同77.7%増)となり、売上高・各利益ともに創業来最高数値を達成した。売上高は期中に上方修正も行い、結果として期初予算比16.4%増と計画を大幅に上回って着地し、9期連続増収を達成した。エンジニア集客のための広告や採用関連への積極投資が、飛躍的な売上拡大へとつながった。営業利益は、ストック収益の源泉であるエンジニア獲得をねらった積極的な広告投資が奏功し、社内の期初想定を大幅に上回る着地となったもようだ。同社が行う広告宣伝は、すべて直接広告であり間接広告は行っていない。直接広告は特定の対象に訴えることにより、少ない費用で効果的に広告目的を果たすことができる即効性があると同時に、広告投資を継続していくことで間接的に認知を積み上げていくことが可能である。また同社の広告投資は払いきりではなく、獲得したエンジニアをデータベースとして蓄積できる、いわゆるストック型であることがポイントであり、獲得したエンジニアは中長期的に売上に寄与するものと考える。2023年8月期も同社は積極的な広告投資を継続しており、エンジニアに対する認知拡大による広告パフォーマンスの向上やエンジニアデータベースの拡充により、費用対効果は将来的に一段と高まっていくものと弊社では見ている。

2. 今後の見通し
2023年8月期の連結業績予想は、売上高は9,029百万円(前期比31.4%増)、営業利益は254百万円(同30.1%増)、経常利益は246百万円(同23.4%増)、親会社株主に帰属する当期純利益は168百万円(同25.2%増)と増収増益を見込んでいる。2023年8月期も手前の利益ではなく中長期の利益を見据えた経営方針により、第1四半期から広告投資や採用投資などに積極投資を計画している。売上高は前期比2,159百万円の増収を計画しており、Midworks事業を中心としたエンジニアプラットフォームサービスが全体の売上をけん引し最高値を更新する見込みである。各利益も、中長期的な成長を目的に前期を上回る成長投資を継続しながら、過去最高益を見込んでいる。

3. M&Aへの積極投資によりさらなる飛躍的成長を図る
飛躍的な成長を続ける同社では、エンジニアプラットフォーム事業の周辺領域を中心に戦略的なM&A への積極投資を計画している。M&Aの検討に際しては、同社とのシナジーが発揮可能なITエンジニアを保有する会社を想定しており、同業界の企業数は規模を考慮しなければ1万社程度と同社は見ている。同社のITエンジニア集客力とマッチング力を活用した相互成長、互いに得意とする業界や商流のクロスセルによる未開拓領域への事業拡大、ITエンジニアデータベース獲得によるリソース拡大が見込めるかを判断基準としている。また、同社ではフリーランス向けの福利厚生サービスを提供している。相手企業にこのようなインフラがない場合、M&Aによってエンジニアに対してより働きやすい環境を提供することができる。シナジーとレバレッジを生かした積極的なM&Aにより、採用力やエンジニア集客力、案件単価などの複合的な成長が期待できると弊社では考えている。

直近では2022年9月14日に(株)DePropのM&Aを実施し、完全子会社化した。DePropの顧客にはエンタープライズ企業も含まれており、そのような企業に対するアカウントが開けたと言える。エンタープライズ企業開拓の課題には、フリーランスのITエンジニアを利用する抵抗感への対策が挙げられるが、DePropではプロジェクトを適切に管理できる人材を社員ベースで有している。エンタープライズ企業を含む顧客網、プロジェクト管理のノウハウを有したDePropと、スキルを持ったフリーランスのITエンジニアを有する同社が組むことで、シナジーによる売上拡大が期待できると弊社では見ている。

■Key Points
・2022年8月期の売上高・各利益は創業来過去最高数値を達成。売上高は9期連続増収
・2023年8月期も大幅な成長を計画。中長期の利益を見据えた経営方針により、第1四半期から広告投資や採用投資などに積極投資する方針
・M&Aへの積極投資によりシナジーを発揮しさらなる飛躍的成長を図る

(執筆:フィスコ客員アナリスト 欠田耀介)

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配信元: フィスコ
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