日精機、今期最終を一転赤字に下方修正

　日本精機 <7287> [東証２] が2月9日大引け後(15:00)に決算(国際会計基準=IFRS)を発表。22年3月期第3四半期累計(4-12月)の連結最終損益は42.5億円の赤字(前年同期は33.5億円の赤字)に赤字幅が拡大した。
　併せて、通期の同損益を従来予想の12億円の黒字→55億円の赤字(前期は5.1億円の黒字)に下方修正し、一転して赤字見通しとなった。

　会社側が発表した下方修正後の通期計画に基づいて、当社が試算した10-3月期(下期)の連結最終損益も従来予想の42.8億円の黒字→24.1億円の赤字(前年同期は43.9億円の黒字)に減額し、一転して赤字計算になる。

　直近3ヵ月の実績である10-12月期(3Q)の連結最終損益は11.7億円の赤字(前年同期は5.2億円の黒字)に転落し、売上営業損益率は前年同期の2.9％→-3.5％に急悪化した。

株探ニュース

会社側からの【修正の理由】
　　2022年3月期通期の連結業績につきましては、世界的な半導体不足による自動車生産台数の減少、海外向け四輪車用計器の輸送コストや電子部品・樹脂材料等の調達費用の高騰により売上収益、営業利益、親会社の所有者に帰属する当期利益ともに前回公表値を下回る見込みとなりましたので、上記のとおり連結業績予想を修正いたします。（注）上記の業績予想は、現時点で入手している情報及び合理的であると判断する一定の前提に基づいており、その達成を当社として約束する趣旨のものではありません。また、実際の業績等は、様々な要因により大きく異なる可能性があります。