ブレーキ、今期営業を一転赤字に下方修正

　曙ブレーキ工業 <7238> [東証Ｐ] が2月10日大引け後(15:00)に決算を発表。23年3月期第3四半期累計(4-12月)の連結営業利益は前年同期比96.5％減の1.2億円に大きく落ち込んだ。
　併せて、通期の同損益を従来予想の30億円の黒字→5億円の赤字(前期は42.4億円の黒字)に下方修正し、一転して赤字見通しとなった。

　会社側が発表した下方修正後の通期計画に基づいて、当社が試算した10-3月期(下期)の連結営業損益も従来予想の32.6億円の黒字→2.3億円の赤字(前年同期は11.3億円の黒字)に減額し、一転して赤字計算になる。

　直近3ヵ月の実績である10-12月期(3Q)の連結営業利益は前年同期比14.3％増の3.8億円に伸びたが、売上営業利益率は前年同期の1.0％→0.9％とほぼ横ばいだった。

株探ニュース

会社側からの【修正の理由】
　　半導体を中心とする部品不足の影響は段階的に改善傾向にあるものの依然として不透明な状況が続いていることや、中国のロックダウンの影響などにより受注の減少が見込まれますが、前提為替レートの見直しに加え原材料価格やエネルギーコストの市況高騰影響の一部の販売価格への転嫁により、売上高は前回予想を上回る見込みです。しかしながら、受注の減少や想定を上回る原材料価格やエネルギーコストの市況高騰の影響が大きく、営業利益は前回予想を下回る見込みとなりました。なお、業績予想の前提となる為替レートは、１ドル132円、１ユーロ141円に変更しております（前回予想では１ドル122円、１ユーロ137円）。 　経常利益及び親会社株主に帰属する当期純利益は、為替相場の変動の影響を大きく受けるため現時点で合理的に見通すことが困難なことから、未定とさせていただきます。今後、予測が可能となった時点で速やかに開示いたします。