ティラドの１１年３月期は増収、営業黒字に転換、増配の意向

　ティラドは１７日の大引け後に１０年３月期の連結決算と１１年３月期の見通しを発表した。自動車や建設機械の部品のラジエーター（熱交換器）の最大手で、１０年３月期は期前半の不振が響き、売上高６５０億９７００万円（前期比２８．２％減）、営業赤字１億５７００万円（前期は９億９０００万円の赤字）と減収営業赤字となった。ただ、経費削減や営業外収支の改善から、経常損益は１億１７００万円の黒字（同１５億３２００万円の赤字）、最終損益３億９５００万円の黒字（同４０億７８００万円の赤字）となった。

　１１年３月期は、自動車、建設機械ともアジア地区の需要拡大や、これまで進めてきた経費削減策の効果が大きく表面化する見通しで、売上高は７３０億円（前期比１２．１％増）、営業利益２７億５０００万円、経常利益２９億２０００万円（前期比２４．９倍）、純利益１８億円（同４．５５倍）と大幅好転の予想だ。

　配当は１０年３月期は、１株につき年２円（前期比２円減）と減配の方針だが、１１年３月期は年８円（うち中間配４円）と大幅増配の意向だ。

　１７日の終値は３円安の２７７円。（高野龍一）



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