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コーユーレンティアのニュース
■要約
コーユーレンティア<7081>の主力事業は、家具、什器、備品(以下、FF&E(Furniture, Fixture & Equipmentの略))のレンタルで、その他の事業としてマンションギャラリー等の内装デザインや物品販売(主にFF&E等)を行っている。開示されている事業セグメントは、レンタル関連(2020年12月期売上高比率68.6%)、スペースデザイン(同19.0%)、物販(同12.5%)の3つである。主力のレンタル関連は、主に建設業界やイベント関連向けにFF&Eなどをレンタルする事業で、数多くのオリジナル商品を独自のシステムで管理しているのが特色だ。
1. 2021年12月期第2四半期(実績)
2021年12月期第2四半期の連結業績は、売上高11,750百万円(前年同期比0.1%増)、営業利益1,203百万円(同38.5%増)、経常利益1,208百万円(同41.0%増)、親会社株主に帰属する四半期純利益751百万円(同71.3%増)、EBITDA※1,959百万円(同26.1%増)となった。セグメント別では、レンタル関連が2.0%増収、55.8%増益(営業利益)、スペースデザインが4.3%減収、77.8%減益(同)、物販が2.4%減収、59.3%増益(同)となり、主力のレンタル関連が業績を大きく牽引した。主力のレンタル関連で、値引きが減少したこと、東京2020オリンピック競技大会関連や比較的利益率の高いICT関連が伸びたことなどから全体の売上総利益率が前年同期比で改善(36.9%→40.7%)した一方で、販管費の増加が前年同期比で3.6%に止まったことから営業利益は大幅増となった。
※償却前営業利益=営業利益+減価償却費
2. 2021年12月期通期(予想)
2021年12月期通期の連結業績は、上期の業績が堅調であったことから2021年8月の時点で期初予想(売上高21,800万円、営業利益1,500百万円、経常利益1,470百万円、親会社株主に帰属する当期純利益890百万円)を上方修正し、現時点では売上高22,300百万円(前期比3.4%増)、営業利益1,900百万円(同37.4%増)、経常利益1,900百万円(同38.8%増)、親会社株主に帰属する当期純利益1,180百万円(同34.8%増)と予想されている。セグメント別では、主力のレンタル関連は増収増益、スペースデザインは減収減益、物販は減収減益を見込んでいる。主力のレンタル関連が大きく伸びることから、全社では大幅増益が予想されている。レンタル関連の今後の稼働率によっては業績がさらに上振れする可能性もありそうだ。
3. 中期経営計画
同社は2021年12月期を初年度、2023年12月期を最終年度とする中期経営計画を発表している。この計画のGOAL(ありたい姿)として、「各セグメントにおける経営基盤を確固たるものにし、コアコンピタンスの深化と進化により、グループ総和として顧客の最大化を実現する」ことを掲げている。このGOAL達成のために、「企業価値向上」、「人財への投資」、「セグメント別経営」、「CSRの推進」を実行していく。数値目標としては、2023年12月期に売上高23,000百万円、営業利益1,800百万円を掲げている。既に2021年12月期の予想営業利益が1,900百万円と発表されていることから、この目標が前倒しで達成される可能性が高い。ただ、現時点で同社はこの計画目標を修正しておらず、弊社では2021年12月期の決算発表時に見直される可能性があると見ている。
■Key Points
・建設業界向けのFF&Eのレンタルが主力事業
・2021年12月期は37.4%の営業増益予想。レンタル関連が牽引
・連結配当性向15%以上が基本的な配当方針。2021年12月期は年間35円配当を予想。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 寺島 昇)
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コーユーレンティア<7081>の主力事業は、家具、什器、備品(以下、FF&E(Furniture, Fixture & Equipmentの略))のレンタルで、その他の事業としてマンションギャラリー等の内装デザインや物品販売(主にFF&E等)を行っている。開示されている事業セグメントは、レンタル関連(2020年12月期売上高比率68.6%)、スペースデザイン(同19.0%)、物販(同12.5%)の3つである。主力のレンタル関連は、主に建設業界やイベント関連向けにFF&Eなどをレンタルする事業で、数多くのオリジナル商品を独自のシステムで管理しているのが特色だ。
1. 2021年12月期第2四半期(実績)
2021年12月期第2四半期の連結業績は、売上高11,750百万円(前年同期比0.1%増)、営業利益1,203百万円(同38.5%増)、経常利益1,208百万円(同41.0%増)、親会社株主に帰属する四半期純利益751百万円(同71.3%増)、EBITDA※1,959百万円(同26.1%増)となった。セグメント別では、レンタル関連が2.0%増収、55.8%増益(営業利益)、スペースデザインが4.3%減収、77.8%減益(同)、物販が2.4%減収、59.3%増益(同)となり、主力のレンタル関連が業績を大きく牽引した。主力のレンタル関連で、値引きが減少したこと、東京2020オリンピック競技大会関連や比較的利益率の高いICT関連が伸びたことなどから全体の売上総利益率が前年同期比で改善(36.9%→40.7%)した一方で、販管費の増加が前年同期比で3.6%に止まったことから営業利益は大幅増となった。
※償却前営業利益=営業利益+減価償却費
2. 2021年12月期通期(予想)
2021年12月期通期の連結業績は、上期の業績が堅調であったことから2021年8月の時点で期初予想(売上高21,800万円、営業利益1,500百万円、経常利益1,470百万円、親会社株主に帰属する当期純利益890百万円)を上方修正し、現時点では売上高22,300百万円(前期比3.4%増)、営業利益1,900百万円(同37.4%増)、経常利益1,900百万円(同38.8%増)、親会社株主に帰属する当期純利益1,180百万円(同34.8%増)と予想されている。セグメント別では、主力のレンタル関連は増収増益、スペースデザインは減収減益、物販は減収減益を見込んでいる。主力のレンタル関連が大きく伸びることから、全社では大幅増益が予想されている。レンタル関連の今後の稼働率によっては業績がさらに上振れする可能性もありそうだ。
3. 中期経営計画
同社は2021年12月期を初年度、2023年12月期を最終年度とする中期経営計画を発表している。この計画のGOAL(ありたい姿)として、「各セグメントにおける経営基盤を確固たるものにし、コアコンピタンスの深化と進化により、グループ総和として顧客の最大化を実現する」ことを掲げている。このGOAL達成のために、「企業価値向上」、「人財への投資」、「セグメント別経営」、「CSRの推進」を実行していく。数値目標としては、2023年12月期に売上高23,000百万円、営業利益1,800百万円を掲げている。既に2021年12月期の予想営業利益が1,900百万円と発表されていることから、この目標が前倒しで達成される可能性が高い。ただ、現時点で同社はこの計画目標を修正しておらず、弊社では2021年12月期の決算発表時に見直される可能性があると見ている。
■Key Points
・建設業界向けのFF&Eのレンタルが主力事業
・2021年12月期は37.4%の営業増益予想。レンタル関連が牽引
・連結配当性向15%以上が基本的な配当方針。2021年12月期は年間35円配当を予想。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 寺島 昇)
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