ロームは収益拡大に弾み、１１年３月期の営業利益２．１２倍の４００億円に

　ローム は後場の取引時間中に１０年３月期の連結決算と１１年３月期の見通しを発表した。個別半導体デバイスと受動部品を主力とする電子部品の大手で、１０年３月期は携帯電話向けや薄型テレビ向けなどの個別半導体デバイスが需要の拡大を背景に伸び、半導体素子、受動部品、ＬＥＤディスプレーなどの伸び悩みをカバー。売上高は３３５６億４０００万円（前期比５．８％増）と増収を達成。この増収効果に経費削減努力も寄与、営業利益も１８８億９００万円（同７８．５％増）と大幅増益となった。ただ、純利益は為替差損や、減損損失などの特別損失の影響もあり、７１億３４００万円（同２７．５％減）にとどまった。

　１１年３月期は引き続き個別半導体デバイスの伸びが見込まれるほか、半導体素子、ＬＥＤディスプレーなども復調の見通しで、売上高は３５４０億円（前期比５．５％増）、営業利益４００億円（同２．１２倍）と増収大幅増益が続く予想だ。純利益も特別損失の計上がなくなることもあり、２５０億円（同３．５倍）の大幅増益転換の見込みである。

　１１日の終値は、１１０円安の６５９０円。（高野龍一）



［ 株式新聞速報ニュース／ＫＡＢＤＡＳ－ＥＸＰＲＥＳＳ ］

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