＜クローズアップ＞ ウエアラブル端末関連、大相場の序曲（３／３）

　素材関連企業でも、ウエアラブル分野をターゲットに業容拡大に向け積極的な布石を打つ企業が相次いでいる。

　昭和電工<4004.T>は大阪大学発ベンチャー企業と同分野向けタッチパネル新素材の量産技術を開発したと伝えられ、株価は動意含みとなった。帝人<3401.T>はウエアラブル端末向けフィルム印刷技術の確立と、曲げることが可能なディスプレーなどの開発を急いでいる。

　また、住友電気工業<5802.T>は薄くて曲げることが可能な無線充電部品を開発しており、普及加速を促す役割を担う。

　フレキシブル配線基板（ＦＰＣ）を収益主力とするフジクラ<5803.T>や、世界最小クラスの温度センサー内蔵水晶振動子の開発に成功した大真空<6962.T>なども見直される公算が大きい。

　音声認識装置を手掛けるアドバンスト・メディア<3773.T>やフュートレック<2468.T>など新興市場銘柄にも活躍場面が巡りそうだ。


出所：株経通信（株式会社みんかぶ）