ヘリオステクノＨが売り物吸収し上値指向、高進捗率で株主還元姿勢も評価

　ヘリオス　テクノ　ホールディング<6927.T>が小幅ながら続伸、じわりと水準を切り上げている。同社はフェニックス電機を主体とするプロジェクター用ランプ、ＦＰＤ製造装置メーカーでＦＰＤ製造装置が伸びているほか、技術者派遣事業も好調。１６年３月期営業利益は前期比２７％増の１０億８０００万円予想と好調だが、最大のポイントは今４～６月期段階で既に７億７５００万円を稼ぎ出しており、通期に対する進捗率は７２％に達し、上期（４～９月）計画に対しては５５％も超過している状況にあることだ。中国向け比率が高いことが嫌気されて上値が重かったが、ここにきて２５日移動平均線との上方カイ離を漸次広げる動きで上昇トレンドを明示、吹っ切れた印象も受ける。毎期増配を繰り返し、１６年３月期は年間配当を前期比３円増の１５円を計画するなど株主配分への積極的な姿勢も評価される。４～９月期決算発表は今週末６日に予定されている。

ヘリオステクノＨの株価は１４時３７分現在４５３円（△２円）


出所：株経通信（株式会社みんかぶ）