菊水電子、非開示だった上期経常は赤字転落、未定だった上期配当は無配継続

　菊水電子工業 <6912> [ＪＱ] が10月14日大引け後(16:00)に業績・配当修正を発表。非開示だった21年3月期第2四半期累計(4-9月)の業績予想は連結経常損益が4000万円の赤字(前年同期は2億3000万円の黒字)に転落する見通しと発表した。

　同時に、従来未定としていた今期の上期配当を見送る方針とした。下期配当は引き続き未定とした。

株探ニュース

会社側からの【修正の理由】
　　2021年３月期の連結業績予想につきましては、新型コロナウイルス感染症拡大の影響を合理的に算定することが困難であったことから未定としておりましたが、現時点において当社が入手可能な情報に基づき、第２四半期連結累計期間の業績予想を算定しましたので、公表いたします。　売上高は、重点市場である航空宇宙、電池、自動車のＣＡＳＥ(コネクティッド、自動運転、シェアリング、電動化)、サーバー・ＩＣＴ(情報通信技術)関連市場へ顧客ニーズに合わせたソリューション提案営業を積極的に展開するためのオンライン商談等を進めてまいりましたが、新型コロナウイルス感染症拡大の影響により、取引先の設備投資の凍結、先送り等により市場環境は大変厳しいことから、前年同期に対し減収となる見込みとなりました。　損益面につきましては、原価低減と経費節減に努力を重ねてまいりましたが、売上高の減収に伴う売上総利益の減少の影響が大きく、営業損失、経常損失、親会社株主に帰属する四半期純損失を計上する見込みとなりました。　なお、2021年３月期通期の連結業績予想につきましては、依然として新型コロナウイルス感染症の収束時期は見通せず、当社グループの事業への影響が予測できないため、現時点において合理的に算定することが困難であることから、未定とさせていただきます。今後、業績への影響を慎重に見極め、業績予想の算定が可能となった段階で速やかに開示いたします。

　　当社の利益配当は、株主の皆様に対する利益還元を経営の重要課題の一つと位置付けており業績に対応した配当を行うことを基本としつつ、企業体質の強化と今後の事業展開を勘案し、内部留保にも意を用い、決定する方針をとっております。　2021年３月期の中間配当につきましては、従前のとおり中間配当は実施いたしません。　なお、期末配当の予想につきましては、通期業績予想の合理的な算定が困難なため、未定とさせていただきます。今後、期末配当予想の算定が可能となった段階で速やかに開示いたします。※　本資料に記載されている業績見通し等の将来に関する記述は、当社が現在入手している情報及び合理的と判断する　一定の前提に基づいており、実際の業績等はさまざまな要因により大きく異なる可能性があります。