沢藤電、今期経常を29％上方修正

　澤藤電機 <6901> [東証Ｓ] が2月3日大引け後(16:00)に決算を発表。23年3月期第3四半期累計(4-12月)の連結経常利益は前年同期比39.1％減の2億6300万円に落ち込んだ。
　しかしながら、併せて通期の同利益を従来予想の3億5000万円→4億5000万円(前期は5億9900万円)に28.6％上方修正し、減益率が41.6％減→24.9％減に縮小する見通しとなった。

　会社側が発表した上方修正後の通期計画に基づいて、当社が試算した10-3月期(下期)の連結経常利益も従来予想の1900万円→1億1900万円(前年同期は3億1600万円)に6.3倍増額し、減益率が94.0％減→62.3％減に縮小する計算になる。

　直近3ヵ月の実績である10-12月期(3Q)の連結経常損益は6800万円の赤字(前年同期は1億4900万円の黒字)に転落し、売上営業損益率は前年同期の0.7％→-1.4％に悪化した。

株探ニュース

会社側からの【修正の理由】
　当連結会計年度の連結業績予想につきましては、主要得意先の大幅減産による影響があったものの、その他の得意先の販売増により、売上高及び営業利益は概ね前回発表の業績予想値を確保できる見通しとなりましたが、経常利益、親会社株主に帰属する当期純利益においては、上記得意先の減産に伴う補償金の受領等による営業外収益の増加により、業績予想値を上回る見通しとなりました。また、個別業績予想につきましては、経常利益、当期純利益において、上記理由に加え、子会社配当金の増加による営業外収益の増加により、業績予想値を上回る見通しとなったため、前回発表の業績予想を修正するものです。