＜動意株・２６日＞（大引け）＝エヌエフ回路、三晃金、大豊建など

　エヌエフ回路設計ブロック＜6864.T＞＝後場一時ストップ高。前場引け後に第２四半期累計（４～９月）連結業績見通しについて、売上高を従来予想の３２億円から３８億円（前年同期比２６．７％増）へ、営業利益を同３億９０００万円から４億３０００万円（同１．４％増）へそれぞれ上方修正したことを好感した買いが入った。営業利益は減益予想から一転して増益予想となる。

　三晃金属工業＜1972.T＞＝後場急騰。午後２時に１５年３月期の連結業績予想を修正。売上高を従来予想の３３７億円から３４１億円（前期比３．２％増）へ、営業利益を９億７０００万円から１４億６０００万円（同０．３％増）へ上方修正した。工事原価管理の強化により完成工事総利益が当初の想定を上回る見通しとなったことが要因。

　大豊建設＜1822.T＞＝堅調。９月２２日に４８０円で目先の底入れを確認し、時価は切り返しの途上にある。２０２７年に開業を目指すリニア中央新幹線の着工が目前に迫っている。同社が強みとするシールド工法は、リニア中央新幹線向け工事で業界内でも優位性を発揮する可能性が高い。同社は昨年末から１月にかけて実施したファイナンスで３０億円程度の資金を調達したが、「これはほぼシールドマシンを大深度地下へ送り込むための立坑構築機への投資に充当する方針」（業界アナリスト）とされ、ビッグプロジェクト開始に先回りした買いが集まっているもようだ。

　マーベラス＜7844.T＞＝急伸。「剣と魔法のログレス　いにしえの女神」が２６日に朝のｉＰｈｏｎｅのゲームトップセールスで前日の６位から、「パズル＆ドラゴンズ」「モンスターストライク」に次ぐ３位に上昇しており、人気化期待から買われているようだ。ｉＰａｄのゲームトップセールスでも３位にランクインしており、人気化による業績への寄与が期待されている。

　日本コンクリート工業＜5269.T＞＝反発。きょうは、米株安と為替の円高を背景に外需関連株が手掛けづらくなっており、相対的に内需株に目が向きやすくなっている。そのなか着工が目前に迫る「リニア中央新幹線に関連する銘柄に物色の矛先が向いている」（市場関係者）状況。同社はコンクリートパイルで業界トップシェアを有するほか、土木製品、建築製品などさまざまなコンクリート製品に展開、工事区間の８６％がトンネル区間というリニア中央新幹線ではコンクリート内壁材などで需要を取り込む公算が大きいとみられている。

　神戸物産＜3038.T＞＝堅調。消費増税後は多くの小売店が苦戦となるなかで、同社の既存店売上高は前年同期比でプラス基調が続いており、８月は５．１％増を達成、これが評価されている。海外に自社の食品加工工場や貿易会社などを有し、国内外からさまざまな食品を調達。これにより、同社がチェーン展開する「業務スーパー」はさまざまな食料品を値ごろ感ある価格で提供している。

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出所：株経通信（株式会社みんかぶ）