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天昇電気工業のニュース
*14:33JST 天昇電 Research Memo(3):2024年3月期第2四半期の営業利益は前年同期比88.5%増
■業績動向
1. 2024年3月期第2四半期の業績概要
天昇電気工業<6776>の2024年3月期第2四半期の連結業績は、売上高12,842百万円(前年同期比17.9%増)、営業利益502百万円(同88.5%増)、経常利益726百万円(同63.0%増)、親会社株主に帰属する四半期純利益566百万円(同71.6%増)となり、営業利益は期初予想(310百万円)を大きく上回った。
主要な向け先である自動車メーカーの生産台数が回復したことから国内売上高が増収となり、加えて米国で積極的に投資を行ってきた物流向け製品の製造が立ち上がってきたことから、米国での売上高も堅調に推移した。売上高が増加したことから稼働率が上がり、売上総利益率も16.4%(同0.4ポイント増)と改善した。売上総利益は2,104百万円(同20.4%増)となったが、販管費の増加が同8.1%増に留まったことから、営業利益は大幅増となった。
米国子会社での物流向け事業が本格的に稼働を開始したことなどもあり、減価償却費は1,078百万円(同16.4%増)となったが、営業利益はこれを吸収して増益となった点は評価できるだろう。この結果、EBITDAも1,580百万円(同32.6%増)と大きく増加し、見かけ以上に収益構造は改善しつつあり、財務基盤はさらに強化されたと言えるだろう。
同社で公表されているセグメント状況では、「日本成形関連事業」の売上高は10,288百万円(前年同期比13.6%増)、セグメント利益は405百万円(同277.7%増)となったが、その理由は主に、主要な向け先である自動車メーカーの生産台数が回復したことによる。
「中国成形関連事業」の売上高は225百万円(同42.2%減)、セグメント損失は18百万円(前年同期は65百万円の利益)となった。前年同期に比較的好調であったICトレーなどが反動によって低迷した。「アメリカ成形関連事業」の売上高は、2,186百万円(同67.8%増)、セグメント損益は2百万円の損失(前年同期は26百万円の損失)となった。大型設備投資を行ったメキシコ工場で本格稼働が始まり売上高は大幅増となった。同時に減価償却負担が発生したことから、セグメント損益は赤字となったが、内容としては堅調であったと言える。不動産関連事業は、売上高142百万円(同1.2%減)、セグメント利益115百万円(同1.6%減)となった。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 寺島 昇)
<SI>
1. 2024年3月期第2四半期の業績概要
天昇電気工業<6776>の2024年3月期第2四半期の連結業績は、売上高12,842百万円(前年同期比17.9%増)、営業利益502百万円(同88.5%増)、経常利益726百万円(同63.0%増)、親会社株主に帰属する四半期純利益566百万円(同71.6%増)となり、営業利益は期初予想(310百万円)を大きく上回った。
主要な向け先である自動車メーカーの生産台数が回復したことから国内売上高が増収となり、加えて米国で積極的に投資を行ってきた物流向け製品の製造が立ち上がってきたことから、米国での売上高も堅調に推移した。売上高が増加したことから稼働率が上がり、売上総利益率も16.4%(同0.4ポイント増)と改善した。売上総利益は2,104百万円(同20.4%増)となったが、販管費の増加が同8.1%増に留まったことから、営業利益は大幅増となった。
米国子会社での物流向け事業が本格的に稼働を開始したことなどもあり、減価償却費は1,078百万円(同16.4%増)となったが、営業利益はこれを吸収して増益となった点は評価できるだろう。この結果、EBITDAも1,580百万円(同32.6%増)と大きく増加し、見かけ以上に収益構造は改善しつつあり、財務基盤はさらに強化されたと言えるだろう。
同社で公表されているセグメント状況では、「日本成形関連事業」の売上高は10,288百万円(前年同期比13.6%増)、セグメント利益は405百万円(同277.7%増)となったが、その理由は主に、主要な向け先である自動車メーカーの生産台数が回復したことによる。
「中国成形関連事業」の売上高は225百万円(同42.2%減)、セグメント損失は18百万円(前年同期は65百万円の利益)となった。前年同期に比較的好調であったICトレーなどが反動によって低迷した。「アメリカ成形関連事業」の売上高は、2,186百万円(同67.8%増)、セグメント損益は2百万円の損失(前年同期は26百万円の損失)となった。大型設備投資を行ったメキシコ工場で本格稼働が始まり売上高は大幅増となった。同時に減価償却負担が発生したことから、セグメント損益は赤字となったが、内容としては堅調であったと言える。不動産関連事業は、売上高142百万円(同1.2%減)、セグメント利益115百万円(同1.6%減)となった。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 寺島 昇)
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