前引け：三洋電機、ラオックスが急落で個人投資家の懐が痛むと

　前引けの日経平均株価は113.63円安の9730.68円、TOPIXは6.49ポイント安の874.78ポイント。東証一部の値上がり銘柄数は360、値下がり銘柄数は1171と全面安。出来高は概算で9億8279万株、売買代金は概算で5715億円でした。

　NY株式市場は一時ダウが150ドル高したものの、引け数十分で急速に上げ幅を縮小、終値は30ドル高の9802ドルとなった。FOMCで出口政策がやや弱い発言だったために伸び悩む格好となった。

　東京市場は小幅安からスタート、寄り付きでは上方修正を好感した買い物で日産自動車<7201.T>、堀場製作所<6856.T>が上昇、アコム<8572.T>、プロミス<8574.T>、武富士<8564.T>などノンバンクセクターはシティグループ証券のポジティブなレポートが買い材料視され大幅高、オリックス<8591.T>は好決算と野村證券のレーティング格上げが刺激材料となった。

　一方で、三洋電機<6764.T>が急落した、パナソニック<6752.T>が5日から三洋電機をTOB（株式公開買い付け）すると発表、1株131円で買い付けをするということで、株価はTOB価格にサヤ寄せする格好となって43円安の173円と売り込まれた。仕手系材料株で人気化してたラオックス<8202.T>はストップ安まで売り込まれた。同社は前日にストップ高180円まで上昇、値動きの軽さと思惑で個人投資家の人気を集めてたが引け後に減資を発表して本日は希薄化を嫌った投売り状態となった。

　市場関係者の間では、ホンダ<7267.T>、日産自動車<7201.T>が上方修正しているので、本日の引け後に決算発表をするトヨタ<7203.T>も同様に業績上方修正すると関心が高まっている。

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