オムロンの１１年３月期連結営業利益は３３０億円、前期比２．５倍を計画

　オムロンは２７日引け後、１１年３月期連結（米国会計基準）の業績予想を発表した。売上高は５８００億円（前期比１０．５％増）、営業利益は３３０億円（同２．５倍）、純利益は２００億円（同５．７倍）を計画している。半導体・電子部品・自動車業界を中心とした設備投資の緩やかな回復により、ＦＡ（ファクトリー・オートメーション）用制御機器に対する需要は回復していくと予想。電子部品および車載電装機器の需要も緩やかに回復していくと予想している。業績予想の前提とした為替は１ドル＝９０円（前期実績は９２．９円）、１ユーロ＝１２５円（同１３０．３円）。

　併せて発表した１０年３月期連結の売上高は５２４６億９４００万円（前期比１６．３％減）、営業利益は１３０億７４００万円（同２．４倍）、最終損益は３５億１８００万円の黒字（前期は２９１億７２００万円の赤字）。第２四半期以降、各国の政策的な消費拡大策や環境対策などを背景に、民生用および環境関連商品を中心に需要が拡大した。自動車・電子部品業界を中心に設備投資の緩やかな回復が続いたことも需要を下支えした。結果、第１四半期に主力製品であるＦＡ機器の需要が低調に推移した影響はあったものの、収益対策の徹底もあり、営業利益は大幅増益を確保した。

　２７日終値は前日比７４円高の２２５５円。



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提供：モーニングスター社

オムロンが反発、１０年３月期の連結業績見込み上方修正を評価

　オムロン が一時１００円高の２１９５円まで買われ反発。制御機器の最大手で、１９日の引け後に会社側が、集計中の１０年３月期の連結業績見込みを上方修正したことが評価されている。

　発表によれば、連結売上高は従来予想比４０億円増の５２４０億円（前期比１６．４％減）、営業利益は同３０億円増の１３０億円（同２．４３倍）、純利益は同５億円増の３５億円（前期は２９１億７２００万円の赤字）となった。上方修正の理由について会社側では、国内外の設備投資が回復基調にあり、特に国内の制御機器事業の売上が増加。この増収効果に加えて、経費の支出抑制効果が、利益面の伸びにつながった、としている。

　この収益変化率の高さが評価された格好だが、日足は、再び５日、２５日の両移動平均線を上回るなど上昇トレンドに復帰してきており、４月１５日に付けた年初来高値２２３０円挑戦は時間の問題といえそうだ。（高野龍一）



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