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C&Gシステムズのニュース
■要約
C&Gシステムズ<6633>は金型用CAD/CAMシステムの専業メーカーで国内シェアは20%(推定)を誇る。大手メーカーから従業員20人未満の中小金型メーカーまで顧客数は約7,000事業所に上る。
1. 2019年12月期第2四半期決算:前年同期比では大幅回復だがほぼ想定内の結果
発表された2019年12月期第2四半期決算は、売上高が2,139百万円(前年同期比13.2%増)、営業利益が160百万円(同155.0%増)、経常利益が169百万円(同117.6%増)、親会社株主に帰属する四半期純利益が86百万円(同227.2%増)となり、ほぼ想定内の結果であった。前年同期比の利益の伸び率は高いが、これは前年同期の収益が低かったためであり、大幅増益でも利益の絶対水準は高いとは言えない。主力のCAD/CAMシステム等事業では、国内は製造業向け政府補助金の採択が昨年と同様に6月末であったことから納入が下期の計上となり、前年同期比では減収となった。海外では中国・韓国は低調であったがASEAN向けでカバーし増収を確保した。金型製造事業では、主要顧客である日系自動車部品メーカーの新車開発が回復したことから増収・黒字転換となった。
2. 2019年12月期通期予想:下期不透明ながら32.4%の営業増益目指す
2019年12月期の業績は、売上高4,294百万円(前期比5.6%増)、営業利益304百万円(同32.4%増)、経常利益328百万円(同30.1%増)、親会社株主に帰属する当期純利益185百万円(同53.4%増)と予想されている。主力の国内CAD/CAMシステム等事業は、下期偏重を見込んでいる。金型製造事業も下期については不透明感が残っているものの、通期では期初予想の収益を確保できる見込みである。そのため通期連結業績予想は、期初予想と変わっていない。
3. 安定した既存収益源の拡充に加え次世代収益源の育成により成長を目指す
足元の業績はやや低調に推移しているが、同社では中長期事業方針として、1)既存事業の維持拡張、2)金型隣接市場向け製品開発(部品加工)、3)CAMのマルチプラットフォーム化拡大(CAM-TOOL for NX)、4)ASEAN強化と海外向け製品開発、5)金型・部品製造用生産管理システム「AIQ」の拡充、6)「CAM-TOOL AM」の拡販、という6つの柱を掲げて業容の拡大を図る。既存事業の拡大に加えて、これらの新しい市場や製品を拡充することで、成長速度を加速させる計画であり、今後の展開が大いに注目される。
■Key Points
・金型用CAD/CAMシステム専業メーカーで国内シェア20%(推定)、顧客数は7,000事業所超
・2019年12月期は32.4%の営業増益を目指す
・既存事業を含めて主に6つの分野の拡充で成長を図る。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 寺島 昇)
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C&Gシステムズ<6633>は金型用CAD/CAMシステムの専業メーカーで国内シェアは20%(推定)を誇る。大手メーカーから従業員20人未満の中小金型メーカーまで顧客数は約7,000事業所に上る。
1. 2019年12月期第2四半期決算:前年同期比では大幅回復だがほぼ想定内の結果
発表された2019年12月期第2四半期決算は、売上高が2,139百万円(前年同期比13.2%増)、営業利益が160百万円(同155.0%増)、経常利益が169百万円(同117.6%増)、親会社株主に帰属する四半期純利益が86百万円(同227.2%増)となり、ほぼ想定内の結果であった。前年同期比の利益の伸び率は高いが、これは前年同期の収益が低かったためであり、大幅増益でも利益の絶対水準は高いとは言えない。主力のCAD/CAMシステム等事業では、国内は製造業向け政府補助金の採択が昨年と同様に6月末であったことから納入が下期の計上となり、前年同期比では減収となった。海外では中国・韓国は低調であったがASEAN向けでカバーし増収を確保した。金型製造事業では、主要顧客である日系自動車部品メーカーの新車開発が回復したことから増収・黒字転換となった。
2. 2019年12月期通期予想:下期不透明ながら32.4%の営業増益目指す
2019年12月期の業績は、売上高4,294百万円(前期比5.6%増)、営業利益304百万円(同32.4%増)、経常利益328百万円(同30.1%増)、親会社株主に帰属する当期純利益185百万円(同53.4%増)と予想されている。主力の国内CAD/CAMシステム等事業は、下期偏重を見込んでいる。金型製造事業も下期については不透明感が残っているものの、通期では期初予想の収益を確保できる見込みである。そのため通期連結業績予想は、期初予想と変わっていない。
3. 安定した既存収益源の拡充に加え次世代収益源の育成により成長を目指す
足元の業績はやや低調に推移しているが、同社では中長期事業方針として、1)既存事業の維持拡張、2)金型隣接市場向け製品開発(部品加工)、3)CAMのマルチプラットフォーム化拡大(CAM-TOOL for NX)、4)ASEAN強化と海外向け製品開発、5)金型・部品製造用生産管理システム「AIQ」の拡充、6)「CAM-TOOL AM」の拡販、という6つの柱を掲げて業容の拡大を図る。既存事業の拡大に加えて、これらの新しい市場や製品を拡充することで、成長速度を加速させる計画であり、今後の展開が大いに注目される。
■Key Points
・金型用CAD/CAMシステム専業メーカーで国内シェア20%(推定)、顧客数は7,000事業所超
・2019年12月期は32.4%の営業増益を目指す
・既存事業を含めて主に6つの分野の拡充で成長を図る。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 寺島 昇)
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