東芝テック、前期経常を17％下方修正

　東芝テック <6588> [東証Ｐ] が4月27日大引け後(15:00)に業績修正を発表。22年3月期の連結経常利益を従来予想の120億円→100億円(前の期は71.9億円)に16.7％下方修正し、増益率が66.8％増→39.0％増に縮小する見通しとなった。

　会社側が発表した下方修正後の通期計画に基づいて、当社が試算した10-3月期(下期)の連結経常利益も従来予想の89.2億円→69.2億円(前年同期は85.8億円)に22.4％減額し、一転して19.3％減益計算になる。

株探ニュース

会社側からの【修正の理由】
　2022年３月期通期の連結業績予想数値については、売上高は概ね前回発表予想の通りとなる見込みです。損益面については、半導体不足、部品の価格高騰、国際貨物輸送の供給逼迫と輸送費の増加、中国での一部地域ロックダウンによる製品供給の遅れが想定以上に拡大していることなどから、営業利益及び経常利益は前回発表予想に比べ減少し、また、東芝テック単体において繰延税金資産の一部取り崩しを行う見込みであることなどから、親会社株主に帰属する当期純利益は前回発表予想に比べ減少する見込みです。これらを踏まえ、2022年３月期通期の連結業績予想数値を上記のとおり修正いたしました。 なお、上記の今回修正予想に係る為替レートは、対米ドル112.05円、対ユーロ130.54円を前提としております。 また、期末配当金については、2022年２月７日に公表した１株当たり20円（年間配当40円）から変更はありません。 (繰延税金資産の一部取り崩しについて)東芝テック単体において、今後の業績動向等を総合的に勘案し、繰延税金資産の回収可能性について慎重に検討した結果、繰延税金資産の一部約28億73百万円の取り崩しを行う見込みです。なお、連結決算においても同額の影響があるため、上記の今回修正予想に反映しております。