２日の株式相場見通し＝米株式の急落を嫌気して大幅続落

　２日の東京株式市場では、前日の米株式市場で、ＮＹダウ平均株価が４２０ドル安と急落したことを嫌気して、朝方から売りが先行、日経平均株価は大幅続落の展開となりそうだ。２日早朝の東京外国為替市場では、１ドル＝１０６円１０銭台と、前日の夕刻と比べて円高・ドル安が進行している。

　１日の米株式市場では、ＮＹダウ平均株価が前日比４２０．２２ドル安の２万４６０８．９８ドルと大幅安で３日続落した。トランプ米大統領が、鉄鋼とアルミニウムに輸入制限を発動すると表明。中国などとの貿易摩擦の激化を懸念した売りが膨らんだ。下げ幅は一時、５００ドルを超えた。これを受け、新興国向け売り上げ比率が高いキャタピラーやボーイングが下落。アップル、フェイスブックなどＩＴ関連株が安く、ＪＰモルガン・チェースやゴールドマン・サックスも値を下げた。半面、ユナイテッド・スチールやコカ・コーラが高い。アルコアも堅調だった。ナスダック総合株価指数は、前日比９２．４４８ポイント安の７１８０．５６１と３日続落した。

　日程面では、子育て中の女性の就労をサポートする就労支援事業、学童クラブを運営する放課後事業および認可保育園を運営する保育事業などを手掛けるＳＥＲＩＯホールディングス<6567.T>が東証マザーズ市場に新規上場する。

　そのほかに、１月の完全失業率、１月の有効求人倍率に注目。海外では、カナダ１０～１２月期のＧＤＰ、ユーロ圏１月の生産者物価指数が焦点となる。（冨田康夫）

出所：株経ONLINE（株式会社みんかぶ）