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ミダックホールディングスのニュース
*14:36JST ミダックHD Research Memo(6):2024年3月期第2四半期累計は期初計画の減益予想から一転して増益着地
■業績動向
1. 2024年3月期第2四半期累計連結業績の概要
ミダックホールディングス<6564>の2024年3月期第2四半期累計の連結業績は売上高が前年同期比10.9%増の4,194百万円、営業利益が同7.9%増の1,355百万円、経常利益が同8.0%増の1,322百万円、親会社株主に帰属する四半期純利益が同2.9%増の753百万円だった。期初計画(売上高4,044百万円、営業利益1,212百万円、経常利益1,173百万円、親会社株主に帰属する四半期純利益660百万円)を上回り、期初計画の減益予想から一転して増益で着地した。廃棄物処分事業における最終処分の好調が牽引した。なお2023年7月に子会社化した遠州砕石及び、同年9月に子会社化したフレンドサニタリーについては、みなし取得日を2023年9月30日としているため、第2四半期累計においては貸借対照表のみを連結している。
売上総利益は前年同期比14.2%増加し、売上総利益率は1.8ポイント上昇して59.9%となった。利益率の高い最終処分の伸長に加え、原材料等の高騰に伴う処理費用の上昇に対して価格転嫁を進めたことも寄与した。販管費は一般管理費の増加などで22.6%増加し、販管費比率は2.7ポイント上昇して27.6%となった。この結果、営業利益率は32.3%で0.9ポイント低下したが、引き続き30%超の高利益率となっている。営業利益の同98百万円の増減分析は、水処理が28百万円減、焼却処理が68百万円減、最終処分が362百万円増、その他廃棄物処分が43百万円増、収集運搬が14百万円増、仲介管理が5百万円増だった。
廃棄物処分事業が順調
2. 事業別の動向
セグメント別(売上高は内部売上高・振替高を含む、営業利益は全社費用等調整前)に見ると、廃棄物処分事業は売上高が13.5%増の3,938百万円で営業利益が18.7%増の1,961百万円だった。2ケタ増収増益と順調に伸長した。ミダックが運営する管理型最終処分場「奥山の杜クリーンセンター」の受け入れ枠拡大に伴い、建設業界との大型取引を中心に廃棄物受託量が大幅に増加した。なお廃棄物処分事業の増収額469百万円の内訳は、水処理が16百万円減、焼却処理が4百万円減、最終処分が409百万円増、その他廃棄物処分が81百万円増だった。収集運搬は売上高が5.8%増の378百万円で営業利益が42.7%増の48百万円だった。産業廃棄物で一部取引を仲介管理事業に切り替えたマイナス影響があったものの、一般廃棄物の受託量が飲食店を中心に増加し、全体として増収増益だった。仲介管理事業は売上高が3.6%増の65百万円で営業利益が16.4%増の39百万円だった。大型工事案件などにより協力会社への仲介が安定的に推移した。
財務の健全性を維持
3. 財務の状況
財務面(遠州砕石とフレンドサニタリーについては第2四半期末に貸借対照表のみ新規連結)で見ると、2024年3月期第2四半期末の資産合計は2023年3月期末との比較で3,715百万円増加して25,322百万円となった。主に流動資産で現金及び預金が818百万円増加、固定資産で土地が1,088百万円増加、のれんが420百万円増加、投資その他の資産のその他が1,165百万円増加した。負債合計は3,077百万円増加して13,700百万円となった。有利子負債残高(長短借入金及び社債の合計)が2,666百万円増加して10,696百万円となった。M&A資金として短期借入金が2,800百万円増加した。純資産合計は638百万円増加して11,622百万円となった。利益剰余金が615百万円増加した。この結果、自己資本比率は4.9ポイント低下して45.8%となった。M&A資金として短期借入金が増加し、自己資本比率も低下した形だが、同社の場合、M&Aを成長に向けた基盤構築に欠かせないものと捉えており、さらに順調な営業キャッシュ・フローにより現金及び預金が潤沢であることなどを勘案すれば、当面は特段の懸念材料が見当たらず、財務の健全性が維持されていると弊社では考えている。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 水田雅展)
<AS>
1. 2024年3月期第2四半期累計連結業績の概要
ミダックホールディングス<6564>の2024年3月期第2四半期累計の連結業績は売上高が前年同期比10.9%増の4,194百万円、営業利益が同7.9%増の1,355百万円、経常利益が同8.0%増の1,322百万円、親会社株主に帰属する四半期純利益が同2.9%増の753百万円だった。期初計画(売上高4,044百万円、営業利益1,212百万円、経常利益1,173百万円、親会社株主に帰属する四半期純利益660百万円)を上回り、期初計画の減益予想から一転して増益で着地した。廃棄物処分事業における最終処分の好調が牽引した。なお2023年7月に子会社化した遠州砕石及び、同年9月に子会社化したフレンドサニタリーについては、みなし取得日を2023年9月30日としているため、第2四半期累計においては貸借対照表のみを連結している。
売上総利益は前年同期比14.2%増加し、売上総利益率は1.8ポイント上昇して59.9%となった。利益率の高い最終処分の伸長に加え、原材料等の高騰に伴う処理費用の上昇に対して価格転嫁を進めたことも寄与した。販管費は一般管理費の増加などで22.6%増加し、販管費比率は2.7ポイント上昇して27.6%となった。この結果、営業利益率は32.3%で0.9ポイント低下したが、引き続き30%超の高利益率となっている。営業利益の同98百万円の増減分析は、水処理が28百万円減、焼却処理が68百万円減、最終処分が362百万円増、その他廃棄物処分が43百万円増、収集運搬が14百万円増、仲介管理が5百万円増だった。
廃棄物処分事業が順調
2. 事業別の動向
セグメント別(売上高は内部売上高・振替高を含む、営業利益は全社費用等調整前)に見ると、廃棄物処分事業は売上高が13.5%増の3,938百万円で営業利益が18.7%増の1,961百万円だった。2ケタ増収増益と順調に伸長した。ミダックが運営する管理型最終処分場「奥山の杜クリーンセンター」の受け入れ枠拡大に伴い、建設業界との大型取引を中心に廃棄物受託量が大幅に増加した。なお廃棄物処分事業の増収額469百万円の内訳は、水処理が16百万円減、焼却処理が4百万円減、最終処分が409百万円増、その他廃棄物処分が81百万円増だった。収集運搬は売上高が5.8%増の378百万円で営業利益が42.7%増の48百万円だった。産業廃棄物で一部取引を仲介管理事業に切り替えたマイナス影響があったものの、一般廃棄物の受託量が飲食店を中心に増加し、全体として増収増益だった。仲介管理事業は売上高が3.6%増の65百万円で営業利益が16.4%増の39百万円だった。大型工事案件などにより協力会社への仲介が安定的に推移した。
財務の健全性を維持
3. 財務の状況
財務面(遠州砕石とフレンドサニタリーについては第2四半期末に貸借対照表のみ新規連結)で見ると、2024年3月期第2四半期末の資産合計は2023年3月期末との比較で3,715百万円増加して25,322百万円となった。主に流動資産で現金及び預金が818百万円増加、固定資産で土地が1,088百万円増加、のれんが420百万円増加、投資その他の資産のその他が1,165百万円増加した。負債合計は3,077百万円増加して13,700百万円となった。有利子負債残高(長短借入金及び社債の合計)が2,666百万円増加して10,696百万円となった。M&A資金として短期借入金が2,800百万円増加した。純資産合計は638百万円増加して11,622百万円となった。利益剰余金が615百万円増加した。この結果、自己資本比率は4.9ポイント低下して45.8%となった。M&A資金として短期借入金が増加し、自己資本比率も低下した形だが、同社の場合、M&Aを成長に向けた基盤構築に欠かせないものと捉えており、さらに順調な営業キャッシュ・フローにより現金及び預金が潤沢であることなどを勘案すれば、当面は特段の懸念材料が見当たらず、財務の健全性が維持されていると弊社では考えている。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 水田雅展)
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