761円
AIAIグループのニュース
■業績動向
1. 2023年3月期第2四半期累計連結業績の概要
AIAIグループ<6557>の2023年3月期第2四半期累計(4~9月)の連結業績は、売上高が5,286百万円、営業利益が286百万円の赤字、経常利益が354百万円の赤字、親会社株主に帰属する四半期純利益が836百万円の赤字だった。チャイルドケア事業における期首の保育士採用や新規施設開設関連費用の発生で営業赤字だった。新規施設開設は認可保育園AIAI NURSERYが5施設(東京都3施設、千葉県2施設)、多機能型施設AIAI PLUSが5施設(千葉県5施設)、合計10施設で、期末施設数は認可保育園AIAI NURSERYが84施設、多機能型施設AIAI PLUSが17施設、ライフケア事業が3施設、グループ合計が104施設となった。営業外収益では前期計上の補助金収入561百万円が剥落の形となった。特別損失には減損損失377百万円(子会社CHaiLDにおけるソフトウェア資産に係る減損損失等)を計上した。
なお2022年3月期第2四半期累計(2022年3月期は決算期変更で15ヶ月決算のため第2四半期累計の対象期間は2021年1~6月、売上高4,621百万円、営業利益375百万円の赤字、経常利益118百万円の黒字、親会社株主に帰属する四半期純利益62百万円の黒字)との単純比較はできないが、既存施設の収益化進展などで実質的に営業赤字が縮小した形である。
また四半期別に見ると、第1四半期(4~6月)は売上高が2,599百万円で営業利益が319百万円の赤字、第2四半期(7~9月)は売上高が2,677百万円で営業利益が33百万円の黒字だった。第1四半期は新規施設開設関連費用が先行して営業赤字だが、第2四半期は在籍数増加・在籍率上昇に伴って経費率が低下するとともに、一時的費用の剥落も寄与して営業黒字に転換した。売上原価率で見ると、第1四半期の98.5%から第2四半期は87.1%に低下、販管費比率は第1四半期の13.7%から第2四半期は11.7%に低下した。
2. セグメント別の動向
セグメント別に見ると、チャイルドケア事業は売上高が5,001百万円でセグメント利益(全社費用等調整前営業利益)が59百万円の赤字、ライフケア事業は売上高が219百万円で利益が9百万円の赤字、テック事業は売上高が121百万円で利益が40百万円の赤字だった。
チャイルドケア事業は、新規施設開設関連費用が先行して営業赤字だが、新規施設開設や既存施設の在籍数増加・在籍率上昇により増収基調である。なおチャイルドケア事業の認可保育園AIAI NURSERY の2022年9月末時点の在籍数は4,469人、合計充足率は93%である。充足率は4月の新規施設開園に伴って一時的に低下するが、その後の入園に伴って上昇基調となる。また開設後3年以上を経過した施設の割合が高まり、高年齢クラス(3歳~5歳)の充足率も上昇している。多機能型施設AIAI PLUSの平均稼働率も同様に、新規開設が集中する4~5月に一時的に低下するが、その後は上昇基調となる。ライフケア事業は既存施設の稼働が高水準に推移しているが、採用費等の影響で赤字が継続した。テック事業は期中の売上の伸びが限定的となり、先行投資も影響して赤字が継続した。
3. 財務の状況
財務面で見ると、2023年3月期第2四半期末の資産合計は2022年3月期末比796百万円減少して11,269百万円となった。有形固定資産が354百万円減少、無形固定資産が298百万円減少した。負債合計は30百万円増加して10,506百万円となった。有利子負債(長期借入金)残高は163百万円増加して8,673百万円となった。純資産合計は827百万円減少して762百万円となった。四半期純損失計上により利益剰余金が減少した。この結果、自己資本比率は6.4ポイント低下して6.5%となった。
先行投資で純損失が継続し、有利子負債も増加して自己資本比率が低水準だが、営業活動によるキャッシュ・フローは継続してプラスを維持している。中期的には利益積み上げと有利子負債削減によって財務基盤を強固にすることが望まれるが、現在は成長過程のため特に大きな課題とは言えないだろう。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 水田雅展)
<NS>
1. 2023年3月期第2四半期累計連結業績の概要
AIAIグループ<6557>の2023年3月期第2四半期累計(4~9月)の連結業績は、売上高が5,286百万円、営業利益が286百万円の赤字、経常利益が354百万円の赤字、親会社株主に帰属する四半期純利益が836百万円の赤字だった。チャイルドケア事業における期首の保育士採用や新規施設開設関連費用の発生で営業赤字だった。新規施設開設は認可保育園AIAI NURSERYが5施設(東京都3施設、千葉県2施設)、多機能型施設AIAI PLUSが5施設(千葉県5施設)、合計10施設で、期末施設数は認可保育園AIAI NURSERYが84施設、多機能型施設AIAI PLUSが17施設、ライフケア事業が3施設、グループ合計が104施設となった。営業外収益では前期計上の補助金収入561百万円が剥落の形となった。特別損失には減損損失377百万円(子会社CHaiLDにおけるソフトウェア資産に係る減損損失等)を計上した。
なお2022年3月期第2四半期累計(2022年3月期は決算期変更で15ヶ月決算のため第2四半期累計の対象期間は2021年1~6月、売上高4,621百万円、営業利益375百万円の赤字、経常利益118百万円の黒字、親会社株主に帰属する四半期純利益62百万円の黒字)との単純比較はできないが、既存施設の収益化進展などで実質的に営業赤字が縮小した形である。
また四半期別に見ると、第1四半期(4~6月)は売上高が2,599百万円で営業利益が319百万円の赤字、第2四半期(7~9月)は売上高が2,677百万円で営業利益が33百万円の黒字だった。第1四半期は新規施設開設関連費用が先行して営業赤字だが、第2四半期は在籍数増加・在籍率上昇に伴って経費率が低下するとともに、一時的費用の剥落も寄与して営業黒字に転換した。売上原価率で見ると、第1四半期の98.5%から第2四半期は87.1%に低下、販管費比率は第1四半期の13.7%から第2四半期は11.7%に低下した。
2. セグメント別の動向
セグメント別に見ると、チャイルドケア事業は売上高が5,001百万円でセグメント利益(全社費用等調整前営業利益)が59百万円の赤字、ライフケア事業は売上高が219百万円で利益が9百万円の赤字、テック事業は売上高が121百万円で利益が40百万円の赤字だった。
チャイルドケア事業は、新規施設開設関連費用が先行して営業赤字だが、新規施設開設や既存施設の在籍数増加・在籍率上昇により増収基調である。なおチャイルドケア事業の認可保育園AIAI NURSERY の2022年9月末時点の在籍数は4,469人、合計充足率は93%である。充足率は4月の新規施設開園に伴って一時的に低下するが、その後の入園に伴って上昇基調となる。また開設後3年以上を経過した施設の割合が高まり、高年齢クラス(3歳~5歳)の充足率も上昇している。多機能型施設AIAI PLUSの平均稼働率も同様に、新規開設が集中する4~5月に一時的に低下するが、その後は上昇基調となる。ライフケア事業は既存施設の稼働が高水準に推移しているが、採用費等の影響で赤字が継続した。テック事業は期中の売上の伸びが限定的となり、先行投資も影響して赤字が継続した。
3. 財務の状況
財務面で見ると、2023年3月期第2四半期末の資産合計は2022年3月期末比796百万円減少して11,269百万円となった。有形固定資産が354百万円減少、無形固定資産が298百万円減少した。負債合計は30百万円増加して10,506百万円となった。有利子負債(長期借入金)残高は163百万円増加して8,673百万円となった。純資産合計は827百万円減少して762百万円となった。四半期純損失計上により利益剰余金が減少した。この結果、自己資本比率は6.4ポイント低下して6.5%となった。
先行投資で純損失が継続し、有利子負債も増加して自己資本比率が低水準だが、営業活動によるキャッシュ・フローは継続してプラスを維持している。中期的には利益積み上げと有利子負債削減によって財務基盤を強固にすることが望まれるが、現在は成長過程のため特に大きな課題とは言えないだろう。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 水田雅展)
<NS>
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