東京株式（前引け）＝米株高など受け反発も上値に重さ

　２９日前引けの日経平均株価は前日比１０８円４４銭高の２万２３８円８５銭と反発。前場の東証１部の売買高概算は９億８７０７万株、売買代金概算は１兆２３１０億５０００万円。値上がり銘柄数は１３９０、対して値下がり銘柄数は４８５、変わらずは１４５銘柄だった。

　きょう前場の東京株式市場は、前日の米株高や為替の円安などを背景にリスク選好ムードが強まり、朝方から買い優勢の展開。ただ、これ以外の手掛かり材料に乏しく、買い一巡後は上値が重くなった。国内政局に対する懸念も主力株の上値を買いにくい背景に指摘されている。個別株物色意欲は旺盛であり、前場の売買代金は１兆２０００億円強に膨らみ、全体の７割近い銘柄が上昇した。

　個別では売買代金トップの続く任天堂<7974.T>が切り返したほか、ソフトバンクグループ<9984.T>もしっかり。ｅｎｉｓｈ<3667.T>も値を上げた。ジーンズメイト<7448.T>がストップ高に買われ、シンフォニアテクノロジー<6507.T>も大幅高。Ｊ．フロント　リテイリング<3086.T>も物色人気となった。半面、ニトリホールディングス<9843.T>が大幅安、スタートトゥデイ<3092.T>も安い。東芝<6502.T>も売られた。ＪＡＣ　Ｒｅｃｒｕｉｔｍｅｎｔ<2124.T>、日本マイクロニクス<6871.T>なども値を下げた。

出所：株経ONLINE（株式会社みんかぶ）