フジテック、今期経常を一転5％増益に上方修正・6期ぶり最高益、配当も10円増額

　フジテック <6406> が2月8日大引け後(15:00)に決算を発表。22年3月期第3四半期累計(4-12月)の連結経常利益は前年同期比24.7％増の136億円に伸びた。
　併せて、通期の同利益を従来予想の144億円→154億円(前期は146億円)に6.9％上方修正し、一転して5.2％増益を見込み、一気に6期ぶりに過去最高益を更新する見通しとなった。

　会社側が発表した上方修正後の通期計画に基づいて、当社が試算した10-3月期(下期)の連結経常利益も従来予想の49.9億円→59.9億円(前年同期は90.2億円)に20.0％増額し、減益率が44.7％減→33.6％減に縮小する計算になる。

　業績好調に伴い、今期の年間配当を従来計画の60円→70円(前期は60円)に増額修正した。

　直近3ヵ月の実績である10-12月期(3Q)の連結経常利益は前年同期比20.7％減の42.1億円に減り、売上営業利益率は前年同期の10.5％→7.3％に大幅低下した。

株探ニュース

会社側からの【修正の理由】
　　売上高は、中国で新設工事が増加したことにより、前回予想から20億円増加の1,860億円となる見通しです。　損益面では、中国で原材料高騰の影響により採算が低下しますが、日本や香港でアフターマーケット事業が堅調に推移し、増益を見込みます。また、営業外収益では、受取利息や為替差益が想定より増加する見通しです。この結果、営業利益は141億円、経常利益は154億円、親会社株主に帰属する当期純利益は110億円にそれぞれ修正いたします。（注）上記の業績予想は、当社が現在入手している情報および合理的であると判断する一定の前提に基づいており、　　　当社としてその実現を約束する趣旨のものではありません。実際の業績等は様々な要因により大きく異なる可能　　　性があります。

　　当社は、株主の皆様への積極的な利益還元を実行することを経営の最重要課題と捉えるとともに、収益基盤の拡大を図るための成長投資とのバランスを考慮した配分を行うことを基本方針としています。　当期の期末配当予想につきましては、今回の連結業績予想を踏まえ、1株当たり10円増額し、１株当たり45円に修正することといたしました。この結果、１株当たりの年間配当は前期実績より10円増額の70円となる予定です。　なお、本件につきましては、2022年6月開催予定の第75期定時株主総会に付議する予定です。