石井表記が一時Ｓ安、７月中間期は従来予想を上振れ着地も材料出尽くし感

　石井表記<6336.T>が一時ストップ安。１１日の取引終了後、第２四半期累計（２～７月）連結決算を発表しており、売上高４０億８４００万円（前年同期比２３．０％増）、営業利益５億３９００万円（前期９００万円）、純利益５億８１００万円（同３３００万円）と、従来予想の売上高３３億４９００万円、営業利益９０００万円、純利益４３００万円を大きく上回って着地した。ただし、株価は前日に年初来高値を更新するなど、直近で急上昇しており、材料出尽くし感から利益確定売りが出ているようだ。
　上期は、電子機器部品製造装置で、下期に売り上げ計上を予定していた海外向けインクジェットコーターの売上高が前倒しで計上されたことに加えて、ディスプレーおよび電子部品でも下期に売り上げ計上を予定していたパチスロ機関連の売上高が、前倒し計上されたことなどが上振れの要因としている。
　なお、１５年１月期通期業績予想については、売上高７１億３４００万円（前期比１６．５％増）、営業利益３億６２００万円（前期２２００万円の赤字）は従来予想を据え置いており、これに対する失望感もあるようだ。なお、純利益は投資有価証券売却益を特別利益に計上したことから、従来予想の２億９３００万円から４億２００万円（同１億円の赤字）に上方修正されている。

石井表記の株価は９時３７分現在８０１円（▼１４３円）


出所：株経通信（株式会社みんかぶ）