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前日に「買われた株!」総ザライ ―本日につながる期待株は?―

配信元:株探
投稿:2024/04/17 05:30

住石HD <1514>  1,412円 (+300円、+27.0%) ストップ高

 住石ホールディングス <1514> [東証S]がストップ高。15日の取引終了後、集計中の24年3月期連結業績について、売上高が196億円から225億円(前の期比43.6%減)へ、営業利益が58億円から80億円(同2.1倍)へ、純利益が57億円から75億円(同2.0倍)へ上振れて着地したようだと発表しており、これを好感した買いが流入した。主力事業部門の石炭販売取引に関して、上期同様エネルギー需要の緩みにより石炭市況の軟化が見られたものの、石炭販売量が堅調に推移し、また豪州ワンボ炭鉱からの配当金が予想を上回ったことが要因としている。同時に、従来20円としていた期末一括配当予想を60円にすると発表した。配当性向40%を目安に安定的な配当を継続して行うことを基本とする配当方針に変更したことが要因としており、これも好材料視されたようだ。

ギックス <9219>  1,071円 (+150円、+16.3%) ストップ高

 ギックス <9219> [東証G]がストップ高。15日の取引終了後、24年6月期において、初配当として27円を実施する予定だと発表した。来期以降は中間26円50銭、期末27円の年間53円50銭を継続的に実施する方針を示し、好感されたようだ。あわせて同社は24年6月期の連結業績予想に関し、最終利益の見通しをこれまでの2億6400万円から9300万円に引き下げた。新規顧客の開拓や人材確保・育成の推進など先行投資を実施しており、その影響を業績予想に織り込んだ。売上高の予想は据え置いた。

AGS <3648>  1,145円 (+150円、+15.1%) ストップ高

 AGS <3648> [東証S]がストップ高。2017年10月に形成した上場来高値1080円(修正後株価)を約6年半ぶりに更新した。主力株が手掛けづらい地合いで、一部の足の軽い中小型材料株に短期筋が集結しており、時価総額200億円前後で信用買い残も枯れた状態にある同社株は足もとのニーズに合致する銘柄として存在感を高めている。データセンター運用・システム開発を手掛け、米マイクロソフト が日本でのデータセンター拡充に動くなか、ビジネス環境に追い風が意識されやすい。また、サイバーセキュリティーが安全保障の観点から一段と注目の度合いを高めるなか、同社は今月8日に委託先事業者のセキュリティー調査やリスク管理業務を支援する「サプライヤー・マネジメント・クラウド」の提供を開始しており、時流に乗った経営戦略も投資資金攻勢の手掛かりとなったようだ。

ヨシムラHD <2884>  1,402円 (+170円、+13.8%)

 東証プライムの上昇率2位。ヨシムラ・フード・ホールディングス <2884> [東証P]が急反騰。同社は15日取引終了後、24年2月期通期の連結決算を発表。営業利益は前の期比3.6倍の24億2900万円となり、従来予想の15億7400万円から上振れたことが好感されたようだ。売上高は同42.5%増の497億8100万円で、従来予想の466億7900万円を上回って着地。M&Aでグループ化した企業が貢献したことに加え、国内企業の価格改定、継続的な生産効率化を実施したことが主な押し上げ要因だとしている。また、あわせて公表した25年2月期通期の連結業績予想は、売上高が前期比16.9%増の582億1500万円、営業利益が同12.9%増の27億4400万円となっている。

ワンプラ <4199>  1,234円 (+108円、+9.6%)

 ワンダープラネット <4199> [東証G]が急反発。株価は前日15日ザラ場に1100円まで水準を切り下げ、1月4日につけた年初来安値に急接近したが、16日は一転してリバウンド狙いの買いが集中した。スマートフォンゲームの開発・運営を手掛けており、名古屋を拠点に国内だけでなく海外にも展開を図っている。15日取引終了後に発表した24年8月期上期(23年9月-24年2月)決算は、主力のゲームアプリ「クラッシュフィーバー」が好調に推移し全体業績の回復に貢献、営業損益が1億3200万円の黒字(前年同期は3億2000万円の赤字)と急改善しており、これがポジティブ視される形で投資資金を呼び込んだ。株価面では底値圏に位置していたことで、リバウンド初動につく動きが顕在化した。

フルマルHD <7128>  2,213円 (+181円、+8.9%)

 東証プライムの上昇率3位。フルサト・マルカホールディングス <7128> [東証P]が5日ぶり急反発。15日の取引終了後、24年12月期の配当予想を中間10円・期末50円50銭の年60円50銭から、中間30円・期末45円の年75円に増額修正した。29年12月期を最終年度とする次期中期経営計画の期間内にDOE(株主資本配当率)3.5%以上を目指し、継続的に増配を行うことへ配当方針を変更したことが要因としている。

■マキュリRI <5025>  577円 (+47円、+8.9%)

 マーキュリーリアルテックイノベーター <5025> [東証G]が続急伸。15日の取引終了後、取得総数8万株(自己株式を除く発行済み株式総数の3.02%)、取得総額5600万円を上限とする自社株買いの実施を公表しており、評価されたようだ。自社株の取得期間は16日から9月30日まで。あわせて前期の決算と25年2月期の業績予想を開示した。今期の売上高は前期比4.4%増の15億円、経常利益は同20.2%増の7100万円を見込む。

ダイヤHD <6699>  805円 (+65円、+8.8%)

 東証プライムの上昇率4位。ダイヤモンドエレクトリックホールディングス <6699> [東証P]が3日ぶり急反発。同社は16日、アンモニアなど燃焼し難い燃料を安定燃焼させることが可能な超高エネルギー点火システムの試作品が完成したと発表。このシステムは、超高エネルギー出力化とエンジン搭載可能なサイズへの小型化を両立し、体積当たりの出力エネルギーは世界最大になるという。 アンモニアのような難燃性のカーボンフリー燃料の安定燃焼だけでなく、さまざまなリーンバーンエンジンの性能向上も期待できるとしている。

■コレック <6578>  400円 (+29円、+7.8%)

 コレック <6578> [東証S]が続急伸。15日の取引終了後、太陽光発電所の開発や電力小売事業を展開するLooop(東京都台東区)と業務提携を開始したと発表しており、好材料視された。今回の提携により、コレックがテレマーケティング事業で提案するサービスラインアップに、Looopが提供する「Looopでんき」を追加することになり、取扱商材の拡充に伴う売り上げの増加が期待されている。一方、Looopには販売チャネル拡大による顧客数の増加が期待されており、両社の事業拡大に寄与すると判断したという。

東宝 <9602>  5,339円 (+368円、+7.4%)

 東証プライムの上昇率5位。東宝 <9602> [東証P]が3日続急伸。同社が24日の取引終了後に発表した24年2月期の連結決算は、営業収入が前の期比16.0%増の2833億4700万円、最終利益が同35.5%増の452億8300万円となった。従来の計画(営業収入で2700億円、最終利益で360億円)を大幅に上回って着地した。25年2月期の営業収入は前期比1.2%減の2800億円、最終利益は同13.9%減の390億円を計画するものの、従来の前期計画に対して売上高と最終利益は増加する見込み。前期の期末配当を従来の予想から25円増額して65円(前期の年間配当は85円)としたうえで、今期の年間配当は70円を予定する。更に、自己株式立会外買付取引(ToSTNeT-3)により取得総数400万株(自己株式を除く発行済み株式総数の2.29%)を上限とする自社株買いを実施すると開示。前期の業績の上振れと今期の業績・配当水準、資本効率の向上に向けた取り組みを評価した買いが集まったようだ。前期は映画「ゴジラ-1.0」や「名探偵コナン 黒鉄の魚影」のヒットが業績を押し上げ、過去最高益を更新した。映画事業全体では、今期の営業収入は前期比7.4%減の1785億円を計画。一方、不動産事業全体では同14.3%増の790億円を見込む。東証の自己株式立会外買付取引情報によると、東宝は16日、352万4100株について1株4971円で買い付けを実施した。

JMACS <5817>  568円 (+39円、+7.4%)

 JMACS <5817> [東証S]が3日続急伸。15日の取引終了後、24年2月期の単体決算発表にあわせ、25年2月期の業績予想を開示し、今期の最終利益が前期比3.7倍の2億6400万円となる見通しを示した。増益予想が買いを誘う形となったようだ。今期の売上高は同4.8%増の56億円を見込む。電線事業を主力とする同社は、前期からの品薄状況による先納期受注が多くみられたこともあり、電線業界全般に厳しい状況が続くと予想。高付加価値型製品の開発・販売に注力し収益基盤を強化する方針を示している。トータルソリューション事業については縮小し、事業の見直しを行う。24年2月期の売上高は前の期比5.6%増の53億4300万円、最終利益は同65.5%減の7100万円だった。売上高は計画の55億円に対し未達となり、最終利益も計画の1億4000万円に対して下振れして着地した。

エムビーエス <1401>  721円 (+48円、+7.1%)

 エムビーエス <1401> [東証G]が3日ぶり急反発。15日の取引終了後に自社株買いを実施すると発表したことが好感された。上限を10万株(発行済み株数の1.35%)、または1億円としており、取得期間は4月16日から来年4月15日まで。資本効率の向上と経営環境の変化に対応した機動的な資本政策の遂行を行うためとしている。

ニデック <6594>  6,787円 (+436円、+6.9%)

 東証プライムの上昇率6位。ニデック <6594> [東証P]が急反発。15日の取引終了後、サーバー用水冷モジュールを生産するタイの拠点において生産ラインを増強すると発表した。米国のAIサーバーメーカーであるスーパー・マイクロ・コンピューター への採用を受け、同社と共同開発した製品をタイのアユタヤ工場で生産する予定。今後の業績押し上げ効果を期待した買いが集まった。CDU(クーラント・ディストリビューション・ユニット)の生産ラインを増強し、現在の月産200台から今年6月までに同2000台に拡大する。これまで演算用サーバーは空冷方式が主流だったが、AIサーバーは従来よりも高い熱を発することから、冷却能力の高い水冷方式が今後は必須になるという。ニデックは将来的には月産3000台以上に拡大することを視野に入れる。

タカキタ <6325>  580円 (+35円、+6.4%)

 タカキタ <6325> [東証S]が続急伸。16日午後2時半、24年3月期の業績に関し、最終利益が計画の4億3000万円から6億9200万円(前の期比45.4%増)に上振れして着地したようだと発表した。減益計画から一転して増益で着地する格好となった。前期の期末配当予想も5円増額して10円とし、これらをポジティブ視した買いが入ったようだ。売上高は計画を4億8200万円上回る84億8200万円(同9.7%増)で着地する形となった。国の畜産クラスター事業の採択が進み、汎用型微細断飼料収穫機などの売り上げが伸びた。海外市場への受注増も寄与した。前期の年間配当予想は15円(同2円増配)となる。

オービス <7827>  1,410円 (+81円、+6.1%)

 オービス <7827> [東証S]が急反発。同社は15日の取引終了後、連結決算への移行に伴い、24年10月期の連結業績予想を開示した。従来の単体業績予想に関し、売上高を1億5600万円増額して111億8300万円、経常利益を1億6300万円増額して5億1400万円としたうえで、通期の連結売上高は112億5300万円、経常利益は4億5600万円となる見通しを明らかにした。更に、年間配当予想を11円増額して51円(前期比15円減配)に修正した。単体業績予想の上方修正と年間配当予想の増額を好感した買いが入ったようだ。主力の木材事業では、価格競争力の高い国産スギを原材料とした物流パレットや土木用矢板向けの製品を中心に受注量を確保し、高い工場稼働率を維持できる見込みとなったとしている。

スマートD <5137>  1,643円 (+92円、+5.9%)

 スマートドライブ <5137> [東証G]が続急伸。15日の取引終了後、24年9月期の連結業績予想について、営業利益を1億3800万円から1億7000万円(前期900万円の赤字)へ、最終利益を1億3100万円から1億6300万円(同2800万円の赤字)へ上方修正したことが好感された。第1四半期の営業利益は低利益率の大型案件の受注に加えて、初開催のユーザーカンファレンスやアルコールチェック義務化に伴う広告宣伝費の増加によって赤字を余儀なくされた。ただ、第2四半期に大型案件提案時における利益率管理施策の徹底や一部の車載デバイス調達価格の低減による売上総利益率の上昇がみられたほか、広告宣伝費が従来の金額規模に戻ったこと、更にそれらの効果が第3四半期以降も継続する見通しであるため利益を増額修正したという。なお、売上高は22億3400万円(前期比30.7%増)の従来見通しを据え置いた。

アークス <9948>  3,275円 (+180円、+5.8%)

 東証プライムの上昇率8位。アークス <9948> [東証P]が急反発。15日の取引終了後に発表した24年2月期の連結決算は、売上高が前の期比4.5%増の5915億5700万円、経常利益が同12.1%増の184億3900万円だった。これまでの計画を上回って着地し、経常利益は減益計画から一転して増益で着地した。今期の売上高は前期比3.6%増の6130億円、経常利益は同2.0%増の188億円を計画するほか、前期の期末配当を2円増額したうえで、今期の年間配当予想は前期と同水準の68円としており、これらをポジティブ視した買いが入ったようだ。北海道を中心に食品スーパーを展開する同社は今期、26店舗の改装を実施する予定。新規出店は現在1店舗を計画するが、費用対効果を見極めながら機会をとらえて更に検討を進めるとしている。

カナデン <8081>  1,561円 (+69円、+4.6%)

 東証プライムの上昇率9位。カナデン <8081> [東証P]が大幅反発。15日の取引終了後、集計中の24年3月期連結業績について、純利益が32億円から34億8000万円(前の期比20.2%増)へ上振れて着地したようだと発表したことが好感された。23年12月に実施したM&Aの効果に加えて、FAシステムにおける部材不足の改善や製造業における設備投資が順調に推移したこと、更に円安による為替影響などが寄与した。また最終利益の上振れに伴い、期末配当予想も24円から29円へ引き上げられた。年間配当予想は53円(前の期39円)となる。

いちご <2337>  436円 (+12円、+2.8%)

 いちご <2337> [東証P]が反発。15日取引終了後に25年2月期連結業績予想を発表し、純利益を前期比15.6%増の140億円と前期に続き増益となる見通しを示した。配当予想も前期比1円増の10円としており、これらが好感され買われた。同時に発表した24年2月期決算は、売上高が前の期比21.5%増の827億4700万円、純利益が同28.7%増の121億800万円だった。宿泊需要の継続的な力強い回復により、ホテル売り上げが好調だった。あわせて自社株消却を発表。4月30日付で6000万株(発行済み株数の11.87%)を消却する。

モノタロウ <3064>  2,011円 (+47.5円、+2.4%)

 MonotaRO <3064> [東証P]が反発。SMBC日興証券が15日付で、投資評価「1」を継続し、目標株価を1800円から2200円へ引き上げたことが好材料視されたようだ。単体月次売上高(前年同月比)は1月13.6%増、2月14.6%増、3月6.6%増で、前年水準低下の恩恵があるとはいえ増収率はボトムアウトし、会社計画超過の可能性が出てきたと評価。期末需要の可能性もあるが、製造業、設備投資需要などの回復といった外部環境の追い風の気配が出てきたのかもしれないと指摘している。また、従来は物流費値上げの継続の可能性などから粗利率低下を想定も、注文単価上昇で相殺可能と想定し直したことで、営業利益予想を24年12月期351億円から370億円へ、25年12月期410億円から450億円へ増額修正している。

※16日の上昇率が大きかった銘柄を株価変動要因となった材料とともに抜粋。

株探ニュース
配信元: 株探
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