【買い】シンニッタン（6319）◆ゴールドリサーチ投資顧問 伊東聡◆

下期業績期待

同社は自動車や建設機械向け鍛造品を主力としているが、世界的な自動車販売需要の回復を受け、EVバッテリー向けパレットを展開しており引き合いは旺盛、世界的なEVシフトを背景に業績改善が急ピッチで進んでいる。

今期の同社の業績推移だが、今期・下半期の業績動向は第3四半期以降（とくに第4四半期）に偏向する可能性を示唆している。

先月の第3四半期決算が発表された翌日は特段の動意は見られず、以後の株価推移も上値230円台～下値220円程度の狭いレンジの揉み合いがつづいている。

よって株価はここから今期の下半期に加速する収益回復を本格的に織り込みに行く展開に移行するものと考える。

目先の目標は昨年高値の322円。

そこからさらにコロナ禍の影響を脱出して業績V字回復が進展する基調から、理屈のうえでは同社株価は新型コロナウイルス感染症よりも前の株価（450円どころ）に接近していく可能性もありそうだ。

主観を排した株価バリュエーション面も現状株価の225円で、PER18.3倍、PBR0.36倍、配当利回り4.44％（期末一括配当10円配計画）と割安感がある。

下値リスクが限定されていて、ここから配当権利確定の3月29日に向けて、V字の業績改善、低PBR、好配当利回りの観点から見直しが大きく進みそうだ。