サトーＨＤ、前期最終を一転4％減益に下方修正

　サトーホールディングス <6287> [東証Ｐ] が4月9日大引け後(15:00)に業績修正を発表。24年3月期の連結最終利益を従来予想の56億円→40億円(前の期は41.8億円)に28.6％下方修正し、一転して4.4％減益見通しとなった。

　会社側が発表した下方修正後の通期計画に基づいて、当社が試算した10-3月期(下期)の連結最終利益も従来予想の36億円→20億円(前年同期は9.5億円)に44.3％減額し、増益率が3.8倍→2.1倍に縮小する計算になる。

株探ニュース

会社側からの【修正の理由】
　１.　　特別損失の内容　 当社は、2021年３月期より、業務プロセスの改善および一部老朽化システムの刷新を行うため、現行基幹システムに代わる新基幹システムの開発を進めておりました。しかし、当社が当初計画していた機能の一部については実現困難であると判断し、当該新基幹システムの開発に係る固定資産（ソフトウェア仮勘定）について、「固定資産の減損に係る会計基準」に基づき減損処理を行い、2024年３月期第４四半期連結会計期間において減損損失（特別損失）を計上することとなりました。連結決算および個別決算への影響額は以下のとおりです。　 １．連結決算への影響　　　　固定資産の減損損失約23億円を特別損失に計上する予定です。　 ２．個別決算への影響　　　　固定資産の減損損失約23億円を特別損失に計上する予定です。２．　業績予想の修正　　業績予想修正の理由　　親会社株主に帰属する当期純利益は上記特別損失の影響により4,000百万円となる見込みであります。３.　 配当予想について 期末配当予想につきましては、今回の業績修正に伴う変更はなく、前回発表予想（期末：1株当たり36円）から変更はございません。４. 役員報酬の減額について 今般の特別損失の計上及びこれに伴う通期連結業績予想の修正の内容を真摯に受け止め、経営責任を明確にするため、以下の通り役員報酬の減額を実施いたします。 １．役員報酬の減額内容　　　　　代表取締役 社長執行役員 グループCEO　 報酬月額の　20％　　　　　取締役 上席執行役員 国内事業統括　　 報酬月額の　20％　　　２．対象期間　　　　　2024年４月より６月までの３ヵ月間（注）業績予想につきましては、現時点で当社が入手可能な情報に基づいており、実際の数値は今後様々な要因により予想数値と大きく異なる可能性があります。