津田駒、今期最終を赤字拡大に下方修正、対純資産で41％の赤字

　津田駒工業 <6217> が10月13日大引け後(15:00)に決算を発表。21年11月期第3四半期累計(20年12月-21年8月)の連結最終損益は35.4億円の赤字(前年同期は30.3億円の赤字)に赤字幅が拡大した。
　併せて、通期の同損益を従来予想の17億円の赤字→38億円の赤字(前期は45.2億円の赤字)に下方修正し、赤字幅が拡大する見通しとなった。赤字額は前期末の純資産を40.9％毀損する規模となった。

　会社側が発表した下方修正後の通期計画に基づいて、当社が試算した6-11月期(下期)の連結最終損益も従来予想の2.8億円の黒字→18.2億円の赤字(前年同期は26.7億円の赤字)に減額し、一転して赤字計算になる。

　直近3ヵ月の実績である6-8月期(3Q)の連結最終損益は15.6億円の赤字(前年同期は11.8億円の赤字)に赤字幅が拡大したが、売上営業損益率は前年同期の-26.1％→-16.0％に急改善した。

株探ニュース

会社側からの【修正の理由】
　　繊維機械事業、工作機械関連事業ともに受注・売上は前年同期を上回って推移いたしました。しかし、繊維機械事業において中国市場のウォータジェットルーム案件の計画の遅れやインド市場のL/C（信用状）遅延などにより、当初計画を下回りました。損益面では、新型エアジェットルームの生産開始に伴う初期投資費用の増加や、海外物流コストの高騰、半導体等原材料の高騰の影響を受けました。また、第3四半期において固定資産の減損損失295百万円が発生いたしました。　この結果、通期連結業績予想につきましては、売上高28,000百万円、営業損失3,100百万円、経常損失3,100百万円、親会社株主に帰属する当期純損失3,800百万円に下方修正いたします。（詳細は、本日公表いたしました「令和3年11月期　第3四半期決算短信[日本基準]（連結）をご参照ください。）