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GMOメディアのニュース
■GMOメディア<6180>の今後の見通し
3. 投資育成2事業の成長戦略
(1) プログラミング教育関連事業
「IT人財不足」という社会課題の解決をサポートするための事業としてスタートしたプログラミング教育関連事業については、子ども向けプログラミング教育ポータルサイト「コエテコ」から社会人向けの「コエテコキャンパス」に対象領域を広げ、売上高も成長軌道に乗り始めてきた。「コエテコキャンパス」ではプログラミングやWebデザインスクール以外の周辺領域にもジャンルを広げていくことでさらなる成長を目指す。また、新たに運営者側を支援するDX事業にも展開することでメディア事業とのシナジーを創出し、成長を加速していく戦略となっている。
2021年末にリリースした「コエテコDX」は教室を運営していくために必要となる生徒管理や決済管理機能などをSaaSとして提供するもので、2021年4月にエデュケーショナル・デザイン(株)から譲受した生徒管理ツール「Smart Manage」がベースとなっている。譲受前のヨガスクールやスイミングスクールの顧客も抱えており、プログラミングスクール以外へ展開していくことも可能だが、当面は機能の拡充も図りながら「コエテコ」掲載企業への拡販を進めていくものと予想される。
また、2022年2月には誰でも簡単にオンライン講座の販売・管理ができる「コエテコカレッジ」をリリースしている。コロナ禍でeラーニングの需要が高まるなか、自身のスキルを生かしてオンラインで講座を販売したいという人材も増えており、こうしたニーズに応えるサービスとなる。機能面では、動画・ライブ双方の講座販売に対応しているほか、無料講座・連続講座にも対応している。月額利用料は基本無料(有料プランも検討中)で販売手数料(数%)を獲得するビジネスモデルとなる。既に50人弱の講師がβ版を使用しているほか、2022年4月より学校法人NHK学園※が新たにオンライン上で開始する講座で採用することを発表している。米国では先行して「Teachable」というサービスが普及しており、国内でも同様のサービスが普及していく可能性は高く今後の動向が注目される。
※日本放送協会(NHK)によって1962年に設立された学校法人。NHK EテレやNHKラジオ第2放送を利用して教育を行う通信制高校のNHK学園高等学校を設置しているほか、生涯学習通信講座などの教育事業を展開している。
(2) 美容医療関連事業
「キレイパス」については、チケット販売額を拡大していくためのKPIとして来訪者数の増加、CVR(コンバージョンレート)の向上、リピート数の増加の3点に取り組んでいく。サイトへの集客戦略としては、SNSを活用したプロモーションを継続し認知度向上を図っていく。また、CVRの向上施策としては既存クリニックへのフォローアップや新規掲載クリニックの獲得によるチケット掲載数の拡大、アプリ機能の強化等に取り組み、リピート数の増加施策としてはCRMの設計と改善(ユーザーセグメントに応じたCRMを提供)等に取り組んでいく。このうち、掲載クリニック数については現在の1.6倍に増やしていくことを当面の目標としている。
そのほか、「キレイパス」の周辺サービスとして美容クリニックの院内業務を一元管理できる「キレイパスコネクト」を開発しており、美容クリニック向けSaaS事業にも参入する。予約受付から問診、会計、経営分析機能までを一括して提供できるサービスは同業界で1~2社とまだ少なく、参入余地は大きいと見ている。同サービスを導入することで、クリニック側は業務効率化と施術の品質向上が図れるほか、ユーザー側にとっても即時予約が可能となり、質の高いサービスを受けられることになるため、「キレイパス」とのシナジーも期待できる。GMOくまポンでは2022年12月期第2四半期から販売活動を本格的に開始する予定としている。
美容医療業界の国内市場は安定成長が続いているものの顧客獲得競争は激しく、新規顧客の獲得は経営の重要課題となっている。「キレイパス」は完全成果報酬型で事前決済型サービスとなっていることもあり事業者にとって費用対効果の高い集客ツールになると考えられ、今後さらに利用店舗数が増加していくものと予想される。また、こうした店舗に「キレイパスコネクト」のサービスも導入していくことで同事業もさらなる成長が期待できることになる。同社は2023年12月期に美容医療関連事業の黒字化を計画しており、中期的に利益増に貢献するものと期待される。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 佐藤 譲)
<EY>
3. 投資育成2事業の成長戦略
(1) プログラミング教育関連事業
「IT人財不足」という社会課題の解決をサポートするための事業としてスタートしたプログラミング教育関連事業については、子ども向けプログラミング教育ポータルサイト「コエテコ」から社会人向けの「コエテコキャンパス」に対象領域を広げ、売上高も成長軌道に乗り始めてきた。「コエテコキャンパス」ではプログラミングやWebデザインスクール以外の周辺領域にもジャンルを広げていくことでさらなる成長を目指す。また、新たに運営者側を支援するDX事業にも展開することでメディア事業とのシナジーを創出し、成長を加速していく戦略となっている。
2021年末にリリースした「コエテコDX」は教室を運営していくために必要となる生徒管理や決済管理機能などをSaaSとして提供するもので、2021年4月にエデュケーショナル・デザイン(株)から譲受した生徒管理ツール「Smart Manage」がベースとなっている。譲受前のヨガスクールやスイミングスクールの顧客も抱えており、プログラミングスクール以外へ展開していくことも可能だが、当面は機能の拡充も図りながら「コエテコ」掲載企業への拡販を進めていくものと予想される。
また、2022年2月には誰でも簡単にオンライン講座の販売・管理ができる「コエテコカレッジ」をリリースしている。コロナ禍でeラーニングの需要が高まるなか、自身のスキルを生かしてオンラインで講座を販売したいという人材も増えており、こうしたニーズに応えるサービスとなる。機能面では、動画・ライブ双方の講座販売に対応しているほか、無料講座・連続講座にも対応している。月額利用料は基本無料(有料プランも検討中)で販売手数料(数%)を獲得するビジネスモデルとなる。既に50人弱の講師がβ版を使用しているほか、2022年4月より学校法人NHK学園※が新たにオンライン上で開始する講座で採用することを発表している。米国では先行して「Teachable」というサービスが普及しており、国内でも同様のサービスが普及していく可能性は高く今後の動向が注目される。
※日本放送協会(NHK)によって1962年に設立された学校法人。NHK EテレやNHKラジオ第2放送を利用して教育を行う通信制高校のNHK学園高等学校を設置しているほか、生涯学習通信講座などの教育事業を展開している。
(2) 美容医療関連事業
「キレイパス」については、チケット販売額を拡大していくためのKPIとして来訪者数の増加、CVR(コンバージョンレート)の向上、リピート数の増加の3点に取り組んでいく。サイトへの集客戦略としては、SNSを活用したプロモーションを継続し認知度向上を図っていく。また、CVRの向上施策としては既存クリニックへのフォローアップや新規掲載クリニックの獲得によるチケット掲載数の拡大、アプリ機能の強化等に取り組み、リピート数の増加施策としてはCRMの設計と改善(ユーザーセグメントに応じたCRMを提供)等に取り組んでいく。このうち、掲載クリニック数については現在の1.6倍に増やしていくことを当面の目標としている。
そのほか、「キレイパス」の周辺サービスとして美容クリニックの院内業務を一元管理できる「キレイパスコネクト」を開発しており、美容クリニック向けSaaS事業にも参入する。予約受付から問診、会計、経営分析機能までを一括して提供できるサービスは同業界で1~2社とまだ少なく、参入余地は大きいと見ている。同サービスを導入することで、クリニック側は業務効率化と施術の品質向上が図れるほか、ユーザー側にとっても即時予約が可能となり、質の高いサービスを受けられることになるため、「キレイパス」とのシナジーも期待できる。GMOくまポンでは2022年12月期第2四半期から販売活動を本格的に開始する予定としている。
美容医療業界の国内市場は安定成長が続いているものの顧客獲得競争は激しく、新規顧客の獲得は経営の重要課題となっている。「キレイパス」は完全成果報酬型で事前決済型サービスとなっていることもあり事業者にとって費用対効果の高い集客ツールになると考えられ、今後さらに利用店舗数が増加していくものと予想される。また、こうした店舗に「キレイパスコネクト」のサービスも導入していくことで同事業もさらなる成長が期待できることになる。同社は2023年12月期に美容医療関連事業の黒字化を計画しており、中期的に利益増に貢献するものと期待される。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 佐藤 譲)
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