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エラン Research Memo(1):入院セットサービスの事業環境は良好で中長期的に収益拡大基調

配信元:フィスコ
投稿:2019/04/02 15:41
■要約

エラン<6099>は、介護医療関連事業として、病院や介護老人保健施設等の入院患者・入所者が、身の回り品を準備しなくても「手ぶらで入院・退院(入所・退所)」できるように、衣類・タオル類などの洗濯サービス付レンタル、口腔ケア商品・スキンケア商品一式、紙オムツなど、入院・入所生活に必要な日常生活用品をセットにした入院セットサービスの「CSセット」(CSセットは同社の登録商標)を提供している。

1. 入院セットサービスのパイオニアかつ最大手
入院セットサービスのCSセットを組織的にビジネス展開したパイオニアかつ最大手である。CSセットのビジネスモデルは、病院や介護老人保健施設等を通じて、同社が入院患者や入所者とCSセット利用契約(レンタル契約)を結び、入院患者や入所者から受け取るサービス利用料(レンタル料)収入が同社の売上高となる。オペレーションの一部は、業務委託契約を結んだ病院・介護老人保健施設等及びリネンサプライ業者・消耗品業者等が行う。契約施設数の積み上げに伴ってサービス利用者数が増加するストック型収益モデルである。

2. 「WIN-WIN-WIN」の関係を構築
同社のCSセットは、サービスを利用する入院患者・入所者及びその家族だけではなく、病院・介護老人保健施設等、さらにはリネンサプライ業者等にとっても大きなメリットのあるサービスである。したがってCSセットのビジネスは、同社が中心となって安心・快適な入院生活をサポートする「WIN-WIN-WIN」の関係を構築している。

3. 契約施設数及び月間利用者数は増加基調
契約施設(病院・介護老人保健施設等)数及び月間利用者数は増加基調である。子会社(株)エルタスクを含めたグループ合計の契約施設数は2018年12月期末時点で1,140施設となり、前期末との比較で148施設増加した。2009年12月期末の120施設を起点にすると年率28.4%の増加率となる。契約施設のストックが大幅に積み上がっている。月間利用者数は2018年12月(単月)時点で190,683人となり、前年同月時点との比較で22,273人増加した。2009年12月の13,878人を起点にすると年率33.8%の増加率となる。大型急性期病院との契約増加や契約施設のストック積み上げに伴い、利用者数も増加基調である。

4. 2018年12月期
2018年12月期連結業績は、売上高が前期(子会社エルタスク9ヶ月分連結)比20.2%増の18,585百万円、営業利益が同40.1%増の1,278百万円、経常利益が同38.9%増の1,282百万円、親会社株主に帰属する当期純利益が同31.6%増の865百万円だった。新規導入施設数及び利用者数が順調に増加して大幅増収だった。利益面では増収効果、導入システム見直しやコスト削減などの収益改善策、商品配送業務の外部委託化影響の一巡に加えて、人件費増加が計画を下回ったことも寄与して大幅増益だった。

5. 2019年12月期
2019年12月期の連結業績予想は、売上高が前期比15.7%増の21,500百万円、営業利益が同11.8%増の1,430百万円、経常利益が同11.5%増の1,430百万円、親会社株主に帰属する当期純利益が同12.1%増の970百万円としている。期末契約施設数はグループ合計260施設増加の1,400施設を目指す。燃料費や人件費の上昇に伴う配送委託外注費の増加で利益率の若干の低下を見込んでいるが、契約施設数及び利用者数が増加して2ケタ増収増益予想である。契約施設数及び利用者数が増加基調であり、増収増益基調に変化はない。また利益予想には保守的な印象が強く、上振れ余地があるだろう。

6. 契約施設数3,000施設を目標
同社のCSセットがメインターゲットとする市場は、ベッド数50床以上の病院及び介護老人保健施設等である。同社グループの2018年12月期末時点の顧客開拓率はベッド数50床以上の病院11.4%、ベッド数50床以上の介護老人保健施設3.7%に過ぎない。いずれの分野でも入院セットサービスの認知度が向上し、普及ステージに突入している。事業環境は良好であり、同社のCSセットの顧客開拓余地は大きいと言えるだろう。中長期目標としては、グループ全体の契約施設数3,000施設(2018年12月期末1,140施設)、及び営業利益率10%を目指している。

7. 連続増配予想
2018年12月期の配当は年間14円(期末一括)とした。配当性向は24.3%である。そして2019年12月期の配当予想は年間9円(期末一括)とした。予想配当性向は28.1%となる。なお2019年1月1日付株式2分割を考慮して2019年12月期を基準に換算すると、換算後の数値は2017年12月期が年間4円、2018年12月期が年間7円となり、2018年12月期は前期比3円増配、2019年12月期は前期比2円増配となる。収益拡大とともに利益還元の充実も期待される。

■Key Points
・入院CSセットを組織的にビジネス展開したパイオニアかつ最大手
・契約施設数及び利用者数が増加基調、2019年12月期も2ケタ増収増益予想で上振れ余地
・顧客開拓余地は大きく中長期的に収益拡大基調

(執筆:フィスコ客員アナリスト 水田雅展)

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配信元: フィスコ
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