605円
レアジョブのニュース
■レアジョブ<6096>の会社概要
(3) 教育機関向けサービス
教育機関向けについては子会社の(株)エンビジョンや、提携先となるZ会やNTT西日本を通じて営業活動を行っている。主に学校の授業で導入するオンライン英会話サービス、課外向けのオンライン英会話サービス、ALT(外国語指導助手)派遣サービスの3つのサービスを提供している。学校向けのうち、公立学校については各自治体の教育委員会で採用される必要があるため、教育委員会向けの営業提案を行っている。また、私立の進学校については、ネットワークを持つZ会を中心に営業提案を進めている。
ALT派遣サービスについては、2020年3月期の下期からスタートしている。子会社のENVIZION PHILIPPINES,INC.では200名弱の講師が在籍しており、その中から選抜することで優秀なフィリピン人ALTの確保・派遣が可能と同社では考えている。
(4) 講師について
同社の成長基盤となっているフィリピン人講師の状況について見ると、創業当初はフィリピン大学の学生及び卒業生を中心に採用していたが、現在は既存講師の紹介やFacebook広告を通じてフィリピン全土で採用活動を行い、英語力や講師としての適性などを選考した上で採用している。採用後はトレーニングを実施し、レッスン品質を確保した上で講師として活動することになる。
同社の6,000人のフィリピン人講師は業務委託契約を結んだ講師がほとんどであるが、一部、正社員講師とパートナー企業の講師が存在する。業務委託型の講師はフィリピン全土から採用され、自宅からレッスンを行っており、報酬は実施したレッスン数に応じて現地通貨(フィリピンペソ)で支払われる。
正社員講師はフィリピンにある2ヶ所のレッスン供給センターで、教育機関向け、リップルキッズパーク向け、レアジョブ英会話向けのレッスンを提供している。予備回線を含め安定的な通信設備を確保したセンターから提供しているため、通信回線が安定し、また対面でのトレーニングなど講師教育・管理も徹底されているため、高品質であることが特徴となっている。固定費となるため稼働率が低いと高コストになるが、現状は稼働率も改善傾向となっている。
3. 同社の強みと競合企業
(1) 高い競争優位性
同社の強みとしては、高品質なカリキュラム・教材、講師により提供される付加価値の高い英会話サービスを低価格で提供できること、高品質な講師・レッスンを安定的かつ数多く確保し続けることができるオペレーション能力、提携先との協業も含めた高い営業力と顧客基盤、ビジネスリーダー育成事業やキャリア関連事業といったシナジーの高い事業への拡大といった、4点が挙げられる。
(2) 競合
競合企業について見ると、個人向けサービスではDMM英会話、ネイティブキャンプ、ビズメイツなどがある。これらを運営する企業はいずれも未上場なので規模は不明だが、DMM英会話については料金がほぼ同水準で、講師はフィリピンだけでなく世界120ヶ国から6,500人と同社と同等の規模であり、24時間いつでも受講できることが特徴となっている。
法人向けサービスでは、まだ対面型が主流で長年の実績があるベルリッツやGabaが挙げられる。オンラインサービスは5年前から市場が立ち上がっており、競合としてはビズメイツが挙げられる。また、教育機関向けでは学研ホールディングス<9470>のオンライン英会話「kimini」の導入実績が多く、weblio、ベネッセ、OLECOなども学校・学習塾で導入が進んでいる。
(3) SWOT分析
同社の内部環境(強み・弱み)及び、外部環境(機会・脅威)については、以下のようにまとめられる。
a) 内部環境(強み(Strength))
・高品質なカリキュラム、教材、講師
・高品質な講師・レッスンを十分に確保し続けるオペレーション能力
・業務提携先も含めた高い営業力と法人顧客基盤
・シナジーの高い事業への拡大
b) 内部環境(弱み(Weakness))
・カジュアルユーザー層の取り込み
・講師をフィリピンに依存しており、フィリピンのカントリーリスクを受ける
c) 外部環境(機会(Opportunity))
・オンライン英会話市場の拡大
・法人や教育機関でのサービス導入による事業拡大
・グローバル人材育成ニーズの高まり
d) 外部環境(脅威(Threat))
・タイムレスかつ正確な同時通訳機の発明
・オンライン英会話市場参入企業増加による競争激化
・為替変動リスク(フィリピンペソに対して円安になるとコスト高につながる)
(執筆:フィスコ客員アナリスト 佐藤 譲)
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(3) 教育機関向けサービス
教育機関向けについては子会社の(株)エンビジョンや、提携先となるZ会やNTT西日本を通じて営業活動を行っている。主に学校の授業で導入するオンライン英会話サービス、課外向けのオンライン英会話サービス、ALT(外国語指導助手)派遣サービスの3つのサービスを提供している。学校向けのうち、公立学校については各自治体の教育委員会で採用される必要があるため、教育委員会向けの営業提案を行っている。また、私立の進学校については、ネットワークを持つZ会を中心に営業提案を進めている。
ALT派遣サービスについては、2020年3月期の下期からスタートしている。子会社のENVIZION PHILIPPINES,INC.では200名弱の講師が在籍しており、その中から選抜することで優秀なフィリピン人ALTの確保・派遣が可能と同社では考えている。
(4) 講師について
同社の成長基盤となっているフィリピン人講師の状況について見ると、創業当初はフィリピン大学の学生及び卒業生を中心に採用していたが、現在は既存講師の紹介やFacebook広告を通じてフィリピン全土で採用活動を行い、英語力や講師としての適性などを選考した上で採用している。採用後はトレーニングを実施し、レッスン品質を確保した上で講師として活動することになる。
同社の6,000人のフィリピン人講師は業務委託契約を結んだ講師がほとんどであるが、一部、正社員講師とパートナー企業の講師が存在する。業務委託型の講師はフィリピン全土から採用され、自宅からレッスンを行っており、報酬は実施したレッスン数に応じて現地通貨(フィリピンペソ)で支払われる。
正社員講師はフィリピンにある2ヶ所のレッスン供給センターで、教育機関向け、リップルキッズパーク向け、レアジョブ英会話向けのレッスンを提供している。予備回線を含め安定的な通信設備を確保したセンターから提供しているため、通信回線が安定し、また対面でのトレーニングなど講師教育・管理も徹底されているため、高品質であることが特徴となっている。固定費となるため稼働率が低いと高コストになるが、現状は稼働率も改善傾向となっている。
3. 同社の強みと競合企業
(1) 高い競争優位性
同社の強みとしては、高品質なカリキュラム・教材、講師により提供される付加価値の高い英会話サービスを低価格で提供できること、高品質な講師・レッスンを安定的かつ数多く確保し続けることができるオペレーション能力、提携先との協業も含めた高い営業力と顧客基盤、ビジネスリーダー育成事業やキャリア関連事業といったシナジーの高い事業への拡大といった、4点が挙げられる。
(2) 競合
競合企業について見ると、個人向けサービスではDMM英会話、ネイティブキャンプ、ビズメイツなどがある。これらを運営する企業はいずれも未上場なので規模は不明だが、DMM英会話については料金がほぼ同水準で、講師はフィリピンだけでなく世界120ヶ国から6,500人と同社と同等の規模であり、24時間いつでも受講できることが特徴となっている。
法人向けサービスでは、まだ対面型が主流で長年の実績があるベルリッツやGabaが挙げられる。オンラインサービスは5年前から市場が立ち上がっており、競合としてはビズメイツが挙げられる。また、教育機関向けでは学研ホールディングス<9470>のオンライン英会話「kimini」の導入実績が多く、weblio、ベネッセ、OLECOなども学校・学習塾で導入が進んでいる。
(3) SWOT分析
同社の内部環境(強み・弱み)及び、外部環境(機会・脅威)については、以下のようにまとめられる。
a) 内部環境(強み(Strength))
・高品質なカリキュラム、教材、講師
・高品質な講師・レッスンを十分に確保し続けるオペレーション能力
・業務提携先も含めた高い営業力と法人顧客基盤
・シナジーの高い事業への拡大
b) 内部環境(弱み(Weakness))
・カジュアルユーザー層の取り込み
・講師をフィリピンに依存しており、フィリピンのカントリーリスクを受ける
c) 外部環境(機会(Opportunity))
・オンライン英会話市場の拡大
・法人や教育機関でのサービス導入による事業拡大
・グローバル人材育成ニーズの高まり
d) 外部環境(脅威(Threat))
・タイムレスかつ正確な同時通訳機の発明
・オンライン英会話市場参入企業増加による競争激化
・為替変動リスク(フィリピンペソに対して円安になるとコスト高につながる)
(執筆:フィスコ客員アナリスト 佐藤 譲)
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