ユニプレス、非開示だった今期最終は赤字拡大、未定だった上期配当は無配転落

　ユニプレス <5949> が8月6日大引け後(16:00)に決算を発表。21年3月期第1四半期(4-6月)の連結最終損益は86.9億円の赤字(前年同期は8.7億円の黒字)に転落した。
　併せて、非開示だった通期の業績予想は連結最終損益が110億円の赤字(前期は39.7億円の赤字)に赤字幅が拡大する見通しを示した。
　同時に、非開示だった4-9月期(上期)の業績予想は連結最終損益が145億円の赤字(前年同期は13億円の黒字)に転落する見通しを示した。

　業績悪化に伴い、従来未定としていた今期の上期配当を見送る方針とした。下期配当は引き続き未定とした。

　直近3ヵ月の実績である4-6月期(1Q)の売上営業損益率は前年同期の1.7％→-21.9％に急悪化した。

株探ニュース

会社側からの【修正の理由】
　　2021年３月期の業績予想につきましては、新型コロナウイルス感染症の影響により合理的な算定が困難であったため未定としておりましたが、第１四半期までの実績及び足元の状況等を踏まえ、現時点で入手可能な情報や予測等に基づき算定した結果、上記のとおり業績予想を公表いたします。　当連結会計年度の販売状況につきましては、第２四半期においては新型コロナウイルス感染症の世界的な感染拡大による得意先の減産影響や工場の生産停止等により、前年同期と比較して大幅な減少となる見込みですが、下期においては一定の回復を見込んでおります。

　　当社は、株主に対する安定した利益還元を重要な経営課題の一つとして位置付けております。この方針のもと、株主の皆様への配当につきましては、各期の業績等を総合的に勘案して、安定的かつ適正な水準の配当を継続してゆくことを基本としております。　また、内部留保につきましては、自動車産業の今後の動向に対応すべく企業体質の強化やコスト構造改革、技術開発及び海外事業の拡充に活用してまいります。　2021年３月期の配当予想につきましては、業績予想と併せて未定としておりましたが、2021年３月期第２四半期（累計）の業績が大幅に悪化することが予想されるため、中間配当につきましては、誠に遺憾ながら無配とさせていただきます。なお、期末配当予想につきましては、現時点では引き続き未定です。※上記の予想は本資料の発表日現在において入手可能な情報に基づき作成したものであり、実際の業績は今後の様々な要因によって予想数値と異なる可能性があります。