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中西製作所のニュース
*15:02JST 中西製作所 Research Memo(2):学校給食などで高いシェアを誇る業務用厨房機器の総合メーカー
■会社概要
1. 会社概要
中西製作所<5941>は業務用厨房機器の総合メーカーで、食器洗浄機や食器消毒保管機、加熱調理機、炊飯システムなどの自社製品を中心に、学校給食や病院・福祉給食、事業所給食、外食産業、食品加工といった様々なマーケットに向けて営業展開している。洗浄システムや炊飯システムなどの大型システム機器を開発して業容を拡大した。大型施設における大量調理機器を得意とし、提案から設計、施工、開設支援までの一貫体制や高い技術力、全国の営業網を背景に、学校給食などでは高いシェアを誇る。2022年に2025年3月期を目標とした中期経営計画を策定したが、2024年3月期に目標を大きく上回るなど業績は順調に伸びている。
「子どもたちに栄養のある食事を」から始まった
2. 沿革
戦後の日本が厳しい食糧事情にあるなか、「将来の担い手である子どもたちに栄養価の高い給食を食べさせてあげたい。」との気持ちから、同社創業者である中西延吉氏・甚吉氏の兄弟は、終戦の翌年、ミルク給食用のアルミ食器などの調理器具を販売する事業を開始した。1955年に「食器の衛生管理はこれで全てが解決」をキャッチコピーに食器熱風消毒乾燥機を発売したが、現在でも日本全国の学校給食センターなどで使用されている食器消毒保管機のモデルとなっている。日本経済の成長とともに「栄養」から「おいしい」「安全」「衛生」などへと変化するニーズを取り込みながら様々な製品を開発して販売マーケットを広げていった。利便性などを背景に内食から中食や外食へと食の需要がシフトしている市場動向から同社は引き続き新たな機器の開発に積極的に取り組んでいる。
全国ネットワークで顧客の要望に即応
3. 事業体制
同社は、東京・大阪の2本社、全国9支店、41営業所という営業体制で全国をネットワークしている。こうしたネットワークを基盤に、時代の流れやマーケットニーズを的確につかんだ製品やシステムの開発を進め、人々の社会生活の多様化に対応した「食文化のコーディネーター」として顧客の要望に即応し、食生活に新たな価値を創造する体制を整えている。生産拠点としては、奈良県と群馬県の2つの自社工場を有している。1986年に開設した奈良工場では食器洗浄機器や炊飯機器、調理機器などを生産。2018年に開設した群馬工場では食器消毒保管機器、加熱機器などを生産している。なお、三重県に物流センターも擁している。2018年に製菓・製パン向けの事業を展開する(株)アイチ製菓機械をグループ化。また、2022年に厨房向けシンクなどの板金製品の製造に長けている(有)三協機設をグループ化しており、両社とのシナジーが期待される。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 宮田仁光)
<HN>
1. 会社概要
中西製作所<5941>は業務用厨房機器の総合メーカーで、食器洗浄機や食器消毒保管機、加熱調理機、炊飯システムなどの自社製品を中心に、学校給食や病院・福祉給食、事業所給食、外食産業、食品加工といった様々なマーケットに向けて営業展開している。洗浄システムや炊飯システムなどの大型システム機器を開発して業容を拡大した。大型施設における大量調理機器を得意とし、提案から設計、施工、開設支援までの一貫体制や高い技術力、全国の営業網を背景に、学校給食などでは高いシェアを誇る。2022年に2025年3月期を目標とした中期経営計画を策定したが、2024年3月期に目標を大きく上回るなど業績は順調に伸びている。
「子どもたちに栄養のある食事を」から始まった
2. 沿革
戦後の日本が厳しい食糧事情にあるなか、「将来の担い手である子どもたちに栄養価の高い給食を食べさせてあげたい。」との気持ちから、同社創業者である中西延吉氏・甚吉氏の兄弟は、終戦の翌年、ミルク給食用のアルミ食器などの調理器具を販売する事業を開始した。1955年に「食器の衛生管理はこれで全てが解決」をキャッチコピーに食器熱風消毒乾燥機を発売したが、現在でも日本全国の学校給食センターなどで使用されている食器消毒保管機のモデルとなっている。日本経済の成長とともに「栄養」から「おいしい」「安全」「衛生」などへと変化するニーズを取り込みながら様々な製品を開発して販売マーケットを広げていった。利便性などを背景に内食から中食や外食へと食の需要がシフトしている市場動向から同社は引き続き新たな機器の開発に積極的に取り組んでいる。
全国ネットワークで顧客の要望に即応
3. 事業体制
同社は、東京・大阪の2本社、全国9支店、41営業所という営業体制で全国をネットワークしている。こうしたネットワークを基盤に、時代の流れやマーケットニーズを的確につかんだ製品やシステムの開発を進め、人々の社会生活の多様化に対応した「食文化のコーディネーター」として顧客の要望に即応し、食生活に新たな価値を創造する体制を整えている。生産拠点としては、奈良県と群馬県の2つの自社工場を有している。1986年に開設した奈良工場では食器洗浄機器や炊飯機器、調理機器などを生産。2018年に開設した群馬工場では食器消毒保管機器、加熱機器などを生産している。なお、三重県に物流センターも擁している。2018年に製菓・製パン向けの事業を展開する(株)アイチ製菓機械をグループ化。また、2022年に厨房向けシンクなどの板金製品の製造に長けている(有)三協機設をグループ化しており、両社とのシナジーが期待される。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 宮田仁光)
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