菱製鋼が頑強、２２０円台のもみ合いから上放れの機熟す

　三菱製鋼<5632.T>が頑強。時価は２２０円台を下限とするもみ合いを継続しており、２６週線を足場に中段から上放れる可能性も浮上している。同社は特殊鋼やばね材を生産し、販売好調な自動車業界向けに受注を伸ばしている。１５年３月期業績は最終利益が前期比８．１％減の３１億円見通しと低調で、これが上値を重くする背景にあったが、本業の儲けを示す営業利益段階では前期比３．２％増の４９億円と増益を確保する見通し。また、北米では年明け以降に寒波の影響で落ち込んだ自動車や建設メーカーの生産がその後は予想以上の急改善をみせ、同社製品の需要回復に直結していることから利益増額の可能性も意識され始めた。来期は、鉱山機械向けも新規鉱山の採掘開始などに伴う回復が視野にあり、営業利益続伸、最終利益も増益転換が見込める。

菱製鋼の株価は１０時２４分現在２２４円（△２円）


出所：株経通信（株式会社みんかぶ）