日鋳造、今期経常を一転7％減益に下方修正、配当も5円減額

　日本鋳造 <5609> [東証２] が10月22日大引け後(15:00)に決算を発表。22年3月期第2四半期累計(4-9月)の連結経常利益は前年同期比2.9倍の2億円に急拡大し、従来予想の1.5億円を上回って着地。
　しかしながら併せて、通期の同利益を従来予想の7.5億円→5.5億円(前期は5.8億円)に26.7％下方修正し、一転して6.6％減益見通しとなった。

　会社側が発表した上期実績と通期計画に基づいて、当社が試算した10-3月期(下期)の連結経常利益は前年同期比33.1％減の3.4億円に落ち込む計算になる。

　業績悪化に伴い、期末一括配当を従来計画の30円→25円(前期は25円)に減額修正した。

　直近3ヵ月の実績である7-9月期(2Q)の連結経常利益は前年同期比8.2倍の1.5億円に急拡大し、売上営業利益率は前年同期の0.6％→5.7％に急改善した。

株探ニュース

会社側からの【修正の理由】
　第２四半期（累計）連結業績の差異の理由　売上高は、出荷が10月以降となった製品があり予想を下回りました。　一方で利益については品種構成の良化および生産性改善と外注加工の内製化等の合理化が計画を上回り上記のとおりとなりました。通期連結業績予想の修正の理由　エンジニアリング部門で下期売上を見込んでいた大型プロジェクト案件向け橋梁部品の出荷がプロジェクトの工程変更により、2022年度以降に遅れる見込みとなったため売上高を修正いたします。　通期の利益については、売上高の減少影響と下半期に原材料高騰影響が拡大するマイナス要因を鑑み予想しております。※将来に関する記述等についてのご注意　上記の予想は、現時点で入手可能な情報に基づき算出したものであり、その達成を当社として約束する趣旨のものではありません。また、実際の業績は今後のさまざまな要因によって異なる結果となる可能性があります。

　　上記業績予想に基づき、配当予想を修正いたします。