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*13:06JST オートサーバー Research Memo(6):会員数の多さと顧客層の多様性が特徴・強み
■事業概要
4. 特徴・強みと主要KPI
オートサーバー<5589>の「ASNET」は、特定の大手中古車取扱事業者の利用動向に依存しない構造となっており、会員数の多さと顧客層の多様性を特徴・強みとしている。
1999年12月期以降の会員数は、1998年5月の「ASNET」運営開始(「ASワンプラ」の開始は1998年5月、「オークション代行」の開始は1999年9月)以降、累計会員数(総ユーザー数=法人・個人事業主の拠点数合計)は2023年12月末時点で77,361会員となった。国内には15万以上の中古車取扱事業者(新車ディーラー約1.5万店舗、中古車販売店約1.9万店舗、整備板金事業者約9.1万拠点、ガソリンスタンド事業者約2.9万給油所、その他のカー用品店・輸出業者・買取店・ホームセンターなど)が存在するが、そのうち約半分が「ASNET」会員となっている。また、落札台数ごとの会員割合は月間取引台数2台以下の会員が約8割(2023年1月~12月実績)を占めている、つまり「ASNET」は、取引台数がそれほど多くない整備板金業者、ガソリンスタンド事業者、小規模な販売業者といった顧客属性に強みを持ち、特定の大口顧客に依存しないリスク分散型の会員構成となっている。
AAU(Annual Active User=年稼働ユーザー。「ASNET」で年1台以上取り引きした会員数)は2020年12月期~2023年12月期の平均で28,933会員となっている。また、2023年3月の「ASNET」へのログイン率(ユーザー数に占めるログインユーザーの割合)は52.8%、ログイン回数(ログインIDあたり月間ログイン数)は41回だった。アクティブな会員が多いことを示す数値と言える。
2007年12月期以降のサービス別取引台数は、「オークション代行」は中古車オークション開催数の影響を受け、やや横ばい傾向だが、「ASワンプラ」は積極的なマーケティング施策が奏功して2012年12月期以降に急拡大した。さらに2016年12月期以降、新規ユーザー獲得に向けた営業力強化、「ASNET」の継続的な機能強化(2010年11月に「ASNET2」をリリース、2020年11月に「ASNET3」をリリース、2022年6月に「ASNET3」へ完全移行)、関連サービスとしてのスマホアプリの開発などを推進した結果、2017年12月期には「オークション代行」と「ASワンプラ」の年間合計取引台数が20万台を突破した。さらに、ベンチマークとして国内中古車流通台数(中古車登録台数と軽四輪車販売台数の合計)との比較で見ると、2017年12月期以降の「ASNET」取引台数の前年比増減率は国内中古車流通台数の前年比増減率を上回る水準で推移しており、中古車流通市場において「ASNET」が関与した率(関与率)が継続的に上昇している。なお、国内全体の中古車流通市場における「ASNET」の関与率(取引台数ベース)はおおむね3%台で推移しているが、単月ベースで見ると2023年7月に3.94%、2023年9月に3.97%と4%に迫る場面があった。
また「オークション代行」と「ASワンプラ」の取引台数における2017年12月期以降の増減サイクルについては、おおむね6~12ヶ月程度のタームで増減を繰り返している。「ASNET」は2つのサービスを展開することにより、様々な状況においても、いずれかのサービスが利用される状況を構築している。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 水田雅展)
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4. 特徴・強みと主要KPI
オートサーバー<5589>の「ASNET」は、特定の大手中古車取扱事業者の利用動向に依存しない構造となっており、会員数の多さと顧客層の多様性を特徴・強みとしている。
1999年12月期以降の会員数は、1998年5月の「ASNET」運営開始(「ASワンプラ」の開始は1998年5月、「オークション代行」の開始は1999年9月)以降、累計会員数(総ユーザー数=法人・個人事業主の拠点数合計)は2023年12月末時点で77,361会員となった。国内には15万以上の中古車取扱事業者(新車ディーラー約1.5万店舗、中古車販売店約1.9万店舗、整備板金事業者約9.1万拠点、ガソリンスタンド事業者約2.9万給油所、その他のカー用品店・輸出業者・買取店・ホームセンターなど)が存在するが、そのうち約半分が「ASNET」会員となっている。また、落札台数ごとの会員割合は月間取引台数2台以下の会員が約8割(2023年1月~12月実績)を占めている、つまり「ASNET」は、取引台数がそれほど多くない整備板金業者、ガソリンスタンド事業者、小規模な販売業者といった顧客属性に強みを持ち、特定の大口顧客に依存しないリスク分散型の会員構成となっている。
AAU(Annual Active User=年稼働ユーザー。「ASNET」で年1台以上取り引きした会員数)は2020年12月期~2023年12月期の平均で28,933会員となっている。また、2023年3月の「ASNET」へのログイン率(ユーザー数に占めるログインユーザーの割合)は52.8%、ログイン回数(ログインIDあたり月間ログイン数)は41回だった。アクティブな会員が多いことを示す数値と言える。
2007年12月期以降のサービス別取引台数は、「オークション代行」は中古車オークション開催数の影響を受け、やや横ばい傾向だが、「ASワンプラ」は積極的なマーケティング施策が奏功して2012年12月期以降に急拡大した。さらに2016年12月期以降、新規ユーザー獲得に向けた営業力強化、「ASNET」の継続的な機能強化(2010年11月に「ASNET2」をリリース、2020年11月に「ASNET3」をリリース、2022年6月に「ASNET3」へ完全移行)、関連サービスとしてのスマホアプリの開発などを推進した結果、2017年12月期には「オークション代行」と「ASワンプラ」の年間合計取引台数が20万台を突破した。さらに、ベンチマークとして国内中古車流通台数(中古車登録台数と軽四輪車販売台数の合計)との比較で見ると、2017年12月期以降の「ASNET」取引台数の前年比増減率は国内中古車流通台数の前年比増減率を上回る水準で推移しており、中古車流通市場において「ASNET」が関与した率(関与率)が継続的に上昇している。なお、国内全体の中古車流通市場における「ASNET」の関与率(取引台数ベース)はおおむね3%台で推移しているが、単月ベースで見ると2023年7月に3.94%、2023年9月に3.97%と4%に迫る場面があった。
また「オークション代行」と「ASワンプラ」の取引台数における2017年12月期以降の増減サイクルについては、おおむね6~12ヶ月程度のタームで増減を繰り返している。「ASNET」は2つのサービスを展開することにより、様々な状況においても、いずれかのサービスが利用される状況を構築している。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 水田雅展)
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