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プロディライトのニュース
*18:50JST プロディライト Research Memo(10):事業戦略は既に一部で成果
■業績動向
3. 事業戦略の進捗
さらなる収益力の向上を目指すプロディライト<5580>は、2024年8月期第2四半期も中期経営計画における事業戦略に沿って、顧客利便性を重視したサービスの開発や他社連携の強化、パートナーの拡充に努めたが、既に一部で成果が上がってきたようだ。
サービスの開発では、2023年10月に「INNOVERA」のオプションサービスとして、電話の自動応答後にSMSを送信する「INNOVERA SMS」の提供を開始した。今や電話での接客対応は24時間体制でも捌ききれず、時間や要員のボトルネックによって機会損失が発生することが多い。そこで同社は、電話による自動応答後にSMSでアドレスを送ってホームページなどへ誘導するサービスを開発した。昔からあるサービスではあるが、ビジネスフォンとSMSを絡ませたことでITツールに馴染みのない人でも手軽に利用できるという利便性が強みである。既にアパレル大手が導入したほか、2024年3月には大手企業を含む数社と契約している。
2024年1月にエーアイ<4388>と音声合成分野における連携を発表したが、2024年3月に「INNOVERA」にエーアイの音声合成技術を活用し、顧客応対品質の向上と電話業務の効率化を両立した新サービス「Telful(テルフル)powered by INNOVERA」の提供を開始した。「出たい電話だけ出る」をコンセプトに、現状の電話環境を変えることなく、わずかな費用で無駄な電話応対を省いて業務の効率化を図れるサービスである。
他社との連携の強化では、2023年10月に(株)エイツーが提供するVoIP機器「LANdeVOICE」と「INNOVERA」との連携を開始、2023年11月に大塚商会<4768>との協業により「INNOVERA」とiPadを連携することで受付業務の効率化を図るソリューション「iPad受付内線パック」の提供を開始した。また、パソナ・パナソニックビジネスサービス(株)(現(株)パソナ日本総務部)との協業により、業務アプリ構築クラウドサービス「kintone」と「INNOVERA」を連携することで電話応対に伴う顧客管理を効率的に行えるサービスを発表した。このように他社との連携を進めているが、特に「LANdeVoice」との連携は、クラウドPBXとしては通信大手のNTTコミュニケーションズ(株)、ソフトバンク<9434>の他はプロディライトのみであり、「INNOVERA」が業界で高いプレゼンスとブランド力がある大きな要因となっていると思われる。
「INNOVERA」の販売網を強化するため、大手顧客層と強固な販売網を持つ大手販売代理店との新たな販売パートナー契約締結などパートナーの拡充を進めている。2023年9月から販売ボリュームでのランク分けを導入し、こうしたパートナーのモチベーション向上につなげている。一方、大阪本社に東京、福岡、名古屋、札幌といった従来の拠点から地方への拡販を狙って、地方でのパートナーの開拓も加速している。各地域に密着し販路拡大が見込める企業をパートナーとして育成しているところだが、広島や仙台など弱かった地方都市でのパートナー開拓が順調で、パートナー制度全体の活性化につながっている。なお、Web広告や展示会から同社に直接依頼する顧客が2割程度あるが、この「直:パートナー=2:8」の比率は今後も維持していく意向である。また、「INNOVERA」の認知度向上やパートナー制度の活性化を狙ってイベントなども積極的に展開している。2023年12月には、「INNOVERA」の知名度向上を図るため協業するパートナーを招いて自社主催イベント「INNOVERA Fes 2023 大感謝祭」を開催した。こうした結果、パートナー拡充による販路拡大が足元で進んでおり、大型案件に加えスモールビジネスの案件も増加しているもようである。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 宮田仁光)
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3. 事業戦略の進捗
さらなる収益力の向上を目指すプロディライト<5580>は、2024年8月期第2四半期も中期経営計画における事業戦略に沿って、顧客利便性を重視したサービスの開発や他社連携の強化、パートナーの拡充に努めたが、既に一部で成果が上がってきたようだ。
サービスの開発では、2023年10月に「INNOVERA」のオプションサービスとして、電話の自動応答後にSMSを送信する「INNOVERA SMS」の提供を開始した。今や電話での接客対応は24時間体制でも捌ききれず、時間や要員のボトルネックによって機会損失が発生することが多い。そこで同社は、電話による自動応答後にSMSでアドレスを送ってホームページなどへ誘導するサービスを開発した。昔からあるサービスではあるが、ビジネスフォンとSMSを絡ませたことでITツールに馴染みのない人でも手軽に利用できるという利便性が強みである。既にアパレル大手が導入したほか、2024年3月には大手企業を含む数社と契約している。
2024年1月にエーアイ<4388>と音声合成分野における連携を発表したが、2024年3月に「INNOVERA」にエーアイの音声合成技術を活用し、顧客応対品質の向上と電話業務の効率化を両立した新サービス「Telful(テルフル)powered by INNOVERA」の提供を開始した。「出たい電話だけ出る」をコンセプトに、現状の電話環境を変えることなく、わずかな費用で無駄な電話応対を省いて業務の効率化を図れるサービスである。
他社との連携の強化では、2023年10月に(株)エイツーが提供するVoIP機器「LANdeVOICE」と「INNOVERA」との連携を開始、2023年11月に大塚商会<4768>との協業により「INNOVERA」とiPadを連携することで受付業務の効率化を図るソリューション「iPad受付内線パック」の提供を開始した。また、パソナ・パナソニックビジネスサービス(株)(現(株)パソナ日本総務部)との協業により、業務アプリ構築クラウドサービス「kintone」と「INNOVERA」を連携することで電話応対に伴う顧客管理を効率的に行えるサービスを発表した。このように他社との連携を進めているが、特に「LANdeVoice」との連携は、クラウドPBXとしては通信大手のNTTコミュニケーションズ(株)、ソフトバンク<9434>の他はプロディライトのみであり、「INNOVERA」が業界で高いプレゼンスとブランド力がある大きな要因となっていると思われる。
「INNOVERA」の販売網を強化するため、大手顧客層と強固な販売網を持つ大手販売代理店との新たな販売パートナー契約締結などパートナーの拡充を進めている。2023年9月から販売ボリュームでのランク分けを導入し、こうしたパートナーのモチベーション向上につなげている。一方、大阪本社に東京、福岡、名古屋、札幌といった従来の拠点から地方への拡販を狙って、地方でのパートナーの開拓も加速している。各地域に密着し販路拡大が見込める企業をパートナーとして育成しているところだが、広島や仙台など弱かった地方都市でのパートナー開拓が順調で、パートナー制度全体の活性化につながっている。なお、Web広告や展示会から同社に直接依頼する顧客が2割程度あるが、この「直:パートナー=2:8」の比率は今後も維持していく意向である。また、「INNOVERA」の認知度向上やパートナー制度の活性化を狙ってイベントなども積極的に展開している。2023年12月には、「INNOVERA」の知名度向上を図るため協業するパートナーを招いて自社主催イベント「INNOVERA Fes 2023 大感謝祭」を開催した。こうした結果、パートナー拡充による販路拡大が足元で進んでおり、大型案件に加えスモールビジネスの案件も増加しているもようである。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 宮田仁光)
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