新日本電工、今期営業を一転赤字に下方修正

　新日本電工 <5563> が11月7日大引け後(15:00)に決算を発表。19年12月期第3四半期累計(1-9月)の連結営業損益は11.4億円の赤字(前年同期は21.4億円の黒字)に転落した。
　併せて、通期の同損益を従来予想のトントン→14億円の赤字(前期は17億円の黒字)に下方修正した。

　会社側が発表した下方修正後の通期計画に基づいて、当社が試算した7-12月期(下期)の連結営業損益も従来予想の4億円の黒字→9.9億円の赤字(前年同期は9.1億円の赤字)に減額し、一転して赤字計算になる。

　直近3ヵ月の実績である7-9月期(3Q)の連結営業損益は7.4億円の赤字(前年同期は4.6億円の赤字)に赤字幅が拡大し、売上営業損益率は前年同期の-2.6％→-4.2％に悪化した。

株探ニュース

会社側からの【修正の理由】
　主力の合金鉄事業において、国際製品市況が当社の想定に反して低迷し続けていることに加え、需要の低迷により製品の販売数量も当初の想定を下回ると見込まれることから売上高は当初予想を下回る見込みとなりました。また、今後も合金鉄製品市況が弱含みで推移することが見込まれることに加え、直近のマンガン鉱石市況の下落に伴う棚卸資産の評価損発生が利益面でも当社業績にマイナス影響となる見込みです。加えて、機能材料事業においても米中貿易摩擦の影響等で需要減少の懸念があることに加え、持分法による投資損失の増加も見込まれることから売上高及び各利益項目につきまして、2019年８月８日発表の通期の業績予想を下回る見込みとなりました。当社グループは、全社をあげて一層強力に収益・コスト改善施策に取り組んでいるものの、事業環境はさらに悪化しており、これに伴う将来における収益性の見直しによるさらなる業績予想の修正の可能性があります。新たな業績予想につきましては、確定次第公表する予定です。（注）上記業績予想につきましては、現時点で得られた情報に基づき算定しており、多分に不確定要素を含んでおりますので、実際の業績は予想数値と大きく異なる場合があります。