昨年のテーマ株に出直りの兆し、割安感台頭で物色再燃か
新日鉄住金系で2014年に中央電気工業を完全子会社化し、現社名に変更したフェロマンガンやフェロシリコンなど合金鉄の最大手メーカー。南アフリカに権益を有し、素材市況の回復から業績寄与が期待される。
合金鉄事業が国際市況の上昇により好調で、高炭素フェロマンガンに経営資源を重点投入している。鉄鋼の国内需要については、建設関連では東京オリンピック関連施設整備の本格化、自動車関連では新型車販売好調などから生産増加、機械関連においても国内外の需要が堅調。
環境システム事業のエネファーム向け水精製器が販売増なことなどもあり、前期は売上高・利益ともに大きく回復。18年6月からは住友金属鉱山からリチウム電池用正極材料の製造を一部受託開始を予定しており、会社計画からの上振れも期待される。
株価は2月の市場暴落以降、下値を探る動きを続けてきたが3月末をもって底入れ反転。足元では戻りを試す展開となっており、株価バリュエーションはPER10倍台、PBR0.7倍台と依然割安感が残る。上値抵抗の厚い価格帯に差し掛かってくるが、400円以上のところは真空地帯と思われるため、上抜けてくれば戻り足を速めてくる可能性がある。ここにきてリチウムイオン電池関連のテーマも再浮上の兆しが出てきており、物色に拍車がかかる展開も期待したいところ。
業種:鉄鋼
時価総額:547.3億円
PER:10.93倍
PBR:0.77倍
合金鉄事業が国際市況の上昇により好調で、高炭素フェロマンガンに経営資源を重点投入している。鉄鋼の国内需要については、建設関連では東京オリンピック関連施設整備の本格化、自動車関連では新型車販売好調などから生産増加、機械関連においても国内外の需要が堅調。
環境システム事業のエネファーム向け水精製器が販売増なことなどもあり、前期は売上高・利益ともに大きく回復。18年6月からは住友金属鉱山からリチウム電池用正極材料の製造を一部受託開始を予定しており、会社計画からの上振れも期待される。
株価は2月の市場暴落以降、下値を探る動きを続けてきたが3月末をもって底入れ反転。足元では戻りを試す展開となっており、株価バリュエーションはPER10倍台、PBR0.7倍台と依然割安感が残る。上値抵抗の厚い価格帯に差し掛かってくるが、400円以上のところは真空地帯と思われるため、上抜けてくれば戻り足を速めてくる可能性がある。ここにきてリチウムイオン電池関連のテーマも再浮上の兆しが出てきており、物色に拍車がかかる展開も期待したいところ。
業種:鉄鋼
時価総額:547.3億円
PER:10.93倍
PBR:0.77倍