高周波、今期経常を一転赤字に下方修正

　日本高周波鋼業 <5476> が10月31日大引け後(15:00)に決算を発表。20年3月期第2四半期累計(4-9月)の連結経常損益は6.8億円の赤字(前年同期は4.6億円の黒字)に転落し、従来の5.1億円の赤字予想からも赤字幅を拡大して着地。
　併せて、通期の同損益を従来予想のトントン→3.4億円の赤字(前期は8.4億円の黒字)に下方修正した。

　会社側が発表した上期実績と通期計画に基づいて、当社が試算した10-3月期(下期)の連結経常利益は前年同期比9.6％減の3.4億円に減る計算になる。

　直近3ヵ月の実績である7-9月期(2Q)の連結経常損益は4.8億円の赤字(前年同期は1億円の黒字)に転落し、売上営業損益率は前年同期の1.0％→-5.1％に急悪化した。

株探ニュース

会社側からの【修正の理由】
　(1) 2020年3月期第2四半期連結累計期間の業績予想と実績値との差異について　第2四半期連結累計期間につきましては、前回発表の想定より販売数量が減少したことから全般的に売上高が減少しました。また、損益面につきましては、売上高の減少に加え、固定資産処分損の増加等の結果、営業損失、経常損失、親会社株主に帰属する四半期純損失が前回発表と比較して増加しました。(2) 2020年3月期通期連結業績予想の修正について　需要環境が全般的に調整局面にあることから、前回発表より売上高を下方修正いたします。また、損益面につきましては、原燃料コストの低下等が見込まれるものの、売上高の減少により、営業損失、経常利益、親会社株主に帰属する当期純損失を前回発表より修正いたします。