高砂鉄、今期経常を一転53％減益に下方修正、未定だった配当は10円減配

　高砂鐵工 <5458> [東証２] が10月28日後場(13:00)に業績・配当修正を発表。20年3月期の連結経常利益を従来予想の5億4000万円→2億5000万円(前期は5億3700万円)に53.7％下方修正し、一転して53.4％減益見通しとなった。
　同時に、4-9月期(上期)の連結経常利益も従来予想の1億7000万円→7400万円(前年同期は2億6600万円)に56.5％下方修正し、減益率が36.1％減→72.2％減に拡大する見通しとなった。

　業績悪化に伴い、従来未定としていた期末一括配当は10円(前期は20円)実施する方針とした。

株探ニュース

会社側からの【修正の理由】
　（1）第２四半期累計期間の業績予想の修正当社の業績は、国内外の自動車向け需要動向に大きな影響を受けますが、米中貿易摩擦の影響等により特に中国での自動車販売台数が落ち込んでいることや、鋼材市況が全般に低調な中で当社原料鋼材の価格上昇圧力が強まっていることなど、厳しい環境が続いております。第２四半期累計期間の業績につきましては、主力のみがき帯鋼において自動車部品向け受注数量が大きく落ち込み、また、ステンレスにおいても加工品や子会社でのステンレス鋼材の卸販売に力強さがなく、売上高・利益面ともに前回予想を下回る見通しとなりました。（2）通期の業績予想の修正上半期（第２四半期累計期間）の下振れに加えて、前回業績予想時点では下半期については事業環境の改善を見込んでおりましたが、現時点においては、下半期はある程度の需要の回復は見込めるものの、本格的な需要の回復にはまだ時間を要する状況となっております。拡販・販価改定・コスト低減等の収益改善策を強力に進めてまいりますが、売上高・利益面ともに前回予想を下回る見通しです。（業績予想に関する留意事項）本資料における予想は発表日現在において入手可能な情報に基づき作成したものであり、今後の事業環境の変化により実際の業績が異なる可能性があります。

　当社は、安定的な経営基盤の確保に努めるとともに、利益状況に対応した配当を行うことを基本として株主の皆様への利益還元を図っていく方針です。2020年３月期期末配当予想につきましては、これまで未定としておりましたが、上記の基本方針のもと、当期の業績予想及び財務体質等を総合的に勘案し、１株当たり10円とさせていただきます。株主の皆様には引き続きご理解とご支援を賜りますようお願い申し上げます。