北越メ、今期経常を一転赤字に下方修正

　北越メタル <5446> [東証２] が2月3日大引け後(16:00)に決算を発表。22年3月期第3四半期累計(4-12月)の連結経常損益は2億4200万円の赤字(前年同期は7億6000万円の黒字)に転落した。
　併せて、通期の同損益を従来予想のトントン→4億円の赤字(前期は5億9900万円の黒字)に下方修正した。

　会社側が発表した下方修正後の通期計画に基づいて、当社が試算した10-3月期(下期)の連結経常損益も従来予想の1億0800万円の黒字→2億9200万円の赤字(前年同期は9300万円の赤字)に減額し、一転して赤字計算になる。

　直近3ヵ月の実績である10-12月期(3Q)の連結経常損益は1億3400万円の赤字(前年同期は6800万円の黒字)に転落し、売上営業損益率は前年同期の0.9％→-2.1％に大幅悪化した。

株探ニュース

会社側からの【修正の理由】
　　製品輸出環境が想定よりも悪化したことに加え、主原料である鉄スクラップや合金鉄、エネルギーといった諸コストが上昇するなか、製品販売価格の改善が思うように進まず、売上高が10億円減収となる280億円となるほか、利益面でも黒字の確保が困難な見込みであるため、通期の業績予想を下方修正いたします。　当社といたしましては、コストに見合った適正な水準を確保すべく、引き続き製品販売価格の引き上げに努めるとともに、価格上昇の影響が大きい諸資材を中心としたコスト改善に注力してまいります。