北越メ、今期経常を42％下方修正、未定だった配当は50円減配

　北越メタル <5446> [東証２] が2月2日大引け後(16:00)に決算を発表。21年3月期第3四半期累計(4-12月)の連結経常利益は前年同期比25.6％減の7.6億円に減った。
　併せて、通期の同利益を従来予想の9.5億円→5.5億円(前期は14.7億円)に42.1％下方修正し、減益率が35.4％減→62.6％減に拡大する見通しとなった。

　会社側が発表した下方修正後の通期計画に基づいて、当社が試算した10-3月期(下期)の連結経常損益も従来予想の2.5億円の黒字→1.4億円の赤字(前年同期は10.5億円の黒字)に減額し、一転して赤字計算になる。

　業績悪化に伴い、従来未定としていた今期の年間配当は30円(前期は80円)実施する方針とした。

　直近3ヵ月の実績である10-12月期(3Q)の連結経常利益は前年同期比88.7％減の0.6億円に大きく落ち込み、売上営業利益率は前年同期の10.2％→0.9％に急低下した。

株探ニュース

会社側からの【修正の理由】
　　通期の業績予想につきましては、売上高は前回公表時点で予想した水準を若干上回る見込みですが、主原料である鉄スクラップ価格が急激に上昇したことで収益環境が悪化している状況を踏まえ、通期の業績予想を修正いたします。

　　当社の利益配分に関する基本方針は、連結業績に応じた株主への利益還元と今後の事業展開ならびに企業体質強化に向けた内部留保の充実です。連結業績に応じた利益還元の指標は、連結配当性向30％程度を目標としております。　2021年３月期の期末配当予想につきましては、当社を取り巻く経営環境が不透明なため、従来未定としておりましたが、このたび、2021年３月期業績予想の公表を踏まえ、負ののれん発生益を除いた業績を勘案し、期末配当予想を１株あたり５円に修正いたします。なお、配当総額÷連結当期純利益予想（負ののれん発生益を除く）×100により算出する連結配当性向は、32.4％となります。（注）上記の予想は、本資料の発表日現在において入手可能な情報に基づき作成したものであります。　　　従って、今後の主原料である鉄スクラップ価格や鋼材市況等の変動により、業績予想値が変わる可能性があります。